雑録

はつゆきさくら 東雲希シナリオの感想・レビュー

「はつゆきさくら」の東雲希シナリオは、進路指導委員活動譚!
いざゆけ、卒業が危ぶまれる人々の助けとならん。ホワイトグラデュエーション!
最後は助けたサブキャラ問題児を率いて、東雲家兄妹対決。
主人公は途中でフェードアウトだ。


東雲希のキャラクター表現とフラグ生成過程

東雲希は、アホっ娘枠の後輩ちゃん。「卒業」に憧れて、進路指導委員とやらに就任する。そこで直面するのは、受験期における様々な進学校の問題。深刻な話題は殆ど行われず、馬鹿っぽい路線でテクストが進んでいくので、エンターキー押しながらワッハッハとでも言っきゃいいと思う。シリアス路線で行けば、いかようにもトラウマ発動できる主題なだけに、ちょっと肩透かし感があったかもしれんね。卒業だと「CLANNAD」とか思い出すし、受験がテーマだと「ナギサの」とか彷彿とさせるわな。まぁあんまり深刻になるのもアレだ。で、初雪さんとアホっこ希ちゃんは、進路指導活動の中で情交を深めていく。友情で結ばれた仲とかいってたけど、男女の情交に発展。ちょっとピーターパンシンドロームに駆られて大人になるのを嫌がる希に、これまで助けたサブキャラがアドバイスするってのは良かったかも。で、くっついた後は、アホップル描写を楽しむという展開。



で、現実世界を謳歌する初雪さん。だが、死者フラグが立っているのに現実に干渉しすぎる初雪さんに対し、配下の死霊たちは危惧する。このままでは、現実世界に同化してしまうのではないかしらん?と。そんなわけで初雪さんはさっさとフェードアウトし、取り残される希。世界観構成関係も、「春分の日に死霊が現世に干渉する伝承」が分かったくらいか・・・。そして日付はとんで卒業式へ。ここで問題となるのは東雲家の兄妹対決。なんでも、東雲(兄)は剣道部に所属していたが、昨年のバレンタインイベントの際に暴力事件を起こしてしまった。その時、顧問の教師が引責辞任という形で手打ちになったが、風評被害は止まらなかった。そんな事態に対して、剣道部一同は、顧問教師の名誉回復を願い、卒業式ジャックをしようというのだ。だがそんなことをしても誰も救われない。複雑な感情、やりきれない思いを抱えてでも卒業式を行いたい。そんな希の願いにより、初雪さんが一時復活して精神を鼓舞し、大勝利。見事、卒業式を成功させるのであった。

で、2年後の希の卒業式にイキナリ初雪さんが再登場しハッピーエンド。あれ?攻略する順番間違ったかな?初雪さんなんで復活したの?ご都合主義?このシナリオは、初雪さんがフェードアウトしていくときに、残していく台詞が結構いいだけに卓袱台返し感が拭いきれない。「時は、せわしくめぐる季節の中で、花びらのように飛び去っていく。立ち止まり、ひとかけらの非日常を追いかける暇も無い。こいつには、無限の未来が開けているのだから。その一瞬に関われたことを、俺は幸福と思うおう」とか言ってるのにね。