はつゆきさくら シロクマ(望月宝)シナリオ+おまけ寸劇の感想・レビュー

はつゆきさくらのシロクマ√は、箱入り娘の高校受験のおはなし。
だが勉強などの描写は少ないし、受験に対する葛藤とかもホンノリな感じ。
むしろ性知識の無い娘を色々と弄ることにテキスト量が割かれていたり。
そしてエンディング曲の後にとってつけたかのように18章が始まり物語の伏線回収。

シロクマ(望月宝)のキャラクター表現とフラグ生成過程

シロクマは主人公のバイト先に何故か突然やってきた。純粋培養なお嬢様であり、世間知らず。高校受験も親や家族から強制されているわけでもなかったが、初雪さんの学校見学をして受験することを決めた。そして前期試験不合格。高校受験は、地方自治体によってかなり制度が異なるから如何とも言い難いね。それに、他√で初雪さんが関わっていなくてもフツーに合格してるので、まぁ必然性は無いよなぁとか思いつつクリックを重ねる。受験に落ちてショックを受けるシロクマを励ます初雪さんがいい感じ。「お前みたいに世間に馴染めなくて、逃げて逃げて逃げて、結局どこにも居場所がなくなって幽霊みたいになっちまった奴を知ってるぞ。この世にあるもの、全部から逃げ回っていると、その肉体はこっちにあるのに、肝心の魂は…どこか別のセカイにいっちまうんだよ」。そして後期試験合格とともに初雪さんは居なくなりエンディング。

そしてエンディング後が長い。ここから伏線回収が始まります。シロクマの実態は、物語の舞台となる内田川邊の市長の娘だった。本名は望月宝。内田川邊という都市は合併に当たって様々な政治的経済的な利権闘争が行われたらしく、初雪さんや玉樹桜はその抗争に巻き込まれていたらしい。そして初雪さんは、市長に対して怨恨を募らせた親族を代表して、テロリズムに走らざるを得ないのだ。シロクマ√では初雪さんは爆死しておらず、2年後にまたテロのために来襲する。シロクマを人質にとり、市長への復讐を果たそうとするが、最後に改心して失敗。シロクマの健気な想いが初雪さんを最後に踏みとどまらせたのであった。そしてシロクマは最後は唐突のロシアへ留学するよとハッピーエンド。

オマケ寸劇

ヒロインを攻略していくと、MAP画面でホワイトグラデュエーションのサブキャラ女2人組み&「一人でぶらつく」を選択できるようになる。竹田を選ぶと、作中に出てくる歌の「メリーゴーランドをぶっこわせ」の歌詞作成の背景が見られる。一方の金崎を選ぶと露出趣味設定が垣間見られる。あと、金崎はシロクマ√や東雲希√でエロ本を買いに行くときの本屋のオバサンの娘?であることを匂わせるようなテクストが出てくるね。で、「一人でぶらつく」を選ぶと、「一人飯をするときの心境」が語られる。浪人してた時に東京に住んでたので一人飯は辛かった思い出が彷彿とされたわなぁ。