『あえて無視するキミとの未来』先輩ルートの感想・レビュー

先輩ルートは「自分の居場所」がテーマ。
甘やかし系年上ヒロインの場合、主人公くんが人格的に成長しないという負の法則が発動しました。
また、覚醒しても子どもっぽい独自理論を展開している姿を見せつけられます。
そして最後は暴力で解決するという安易な展開になりました。
義妹ルートではあんなにかっこよかったのにねという残念な感じ。

概要

  • 主人公くんの過去編
    • 主人公くんは進学時、妹の入院に付き添ったため、1か月遅れで入学しました。そのため高校デビューに失敗し、しかもカツアゲをくらったので、すっかり周囲に壁を作るようになってしまいました。不完全燃焼で、家にも寄り付きたくなく、感情を持て余しながら生きる毎日であったのです。
      • ※この時語られる、悪友との出会いの方が先輩とのフラグ構築よりも面白く感じた。
    • そんな折、水泳部でハブンチョくらってる先輩に対して同族意識を持ち、興味を抱き始めます。学食で言葉を交わしてから徐々に親しくなっていく二人でしたが、ある日突然先輩はプールサイドから姿を消してしまいました。なんと先輩は水泳部を辞めてしまい放送部になっていたのです。
    • こうして先輩から勧誘を受けた主人公くんは学校に初めて居場所ができ、かつての自分を取り戻したのでした。これ以来、主人公くんは先輩を神のように崇め奉るようになっていったのです。
  • フラグ構築編
    • 先輩を崇める主人公くんに対し、周囲は想いを告げないのかと尋ねますが、主人公くんは振られたと答えます。しかしこれは主人公くんの早とちりでした。主人公くんは先輩と相思相愛であった時、欲情した先輩から逆レイプをくらっていたのです。そしてその行為が主人公くんを傷つけたと先輩が勘違いしたため、恋愛へと発展しなかったのです。この状況に対し、ご都合展開で体育倉庫に閉じ込められるとかいうお約束を経て、誤解も解けてフラグ成立。そして最後の困難イベントへと至ります。
  • 校内暴力編
    • 水泳部の連中が嫌がらせをしてきます。なんでも先輩が放送部でよろしくやっているその姿が気に入らないのだとか。それを返り討ちにしてフルボッコにしてしまったため、暴力事件へと発展してしまいました。あら大変。この問題によって、先輩は責任をとって退部しますが、主人公くんは何らアクションを起こせません。先輩の友人であり理解者でもある生徒会長から託されることでようやく覚醒するのです。しかし覚醒してからの行動もガキっぽく、校内放送で理事長でもある先輩の父親を呼び出し、殴りあい開始。こうして、先輩は退部せず、放送部と水泳部がともに部活動停止の喧嘩両成敗で手打ちとなりました。放送部は文化祭に参加できなかったけど、先輩を取り戻してハッピーエンド。