僕が天使になった理由 共通ルートの感想・レビュー

恋愛に関して否定的な主人公が、他人の6つの恋愛劇を客観的に眺めるはなし。
それらの恋愛劇は悲劇に終わるが、主人公くんが介入することで変化させることができる。
勿論、介入せずにビターエンドにすることも可能である。
この介入の仕方によって、主人公くん自信の恋愛観に変化が生じ、個別√に入る。


前提

幼少期主人公くんは母子家庭で虐待を受けており、また恋愛において手痛い傷をおったので、恋愛について否定的な立場になっていました。そして、感情の起伏も少なく、毎日をひたすら淡々とこなして日々を過ごしています。そんな折り、主人公くんが弓道の練習として弦をひくイメージトレーニングをしていると、なんとイメトレなのに天使を射貫いてしまいました。この時問題が生じます。この作品の「天使」の設定では「精神的衝撃により心が欠けてしまった人間たちの心の欠片を復元する」という役割を負っています。ですが、射貫かれた天使はその役割を全うできなくなっていたのです。そのため主人公くんが天使業代行として、様々な恋愛劇に関わっていくことになります。

6つの恋愛劇

  • (1)好きになった人が違う人を好きであった場合
    • 陸上部の少年少女のはなし。ありがち。惚れた男が転校しちゃうので、最後に告白だけはしようと思ったけど、なんと違う女性が好きなことが分かってしまいました。それでも告白だけでもと思っていたのですが、相手の興味が自分などには向いていないことを思い知らされ心が欠けてしまいます。第一話なので、主人公くんは難なく天使業を代行するにいたります。バッドエンドは選べません。
  • (2)社会的な価値と個人の愛情はどちらを優先すべきか
    • 三十路の女教員とロックミュージシャンのはなし。三十路の女教員は、教え子と結ばれました。しかし、そんな彼女に実家は結婚して酒屋の家を継げといってきます。ミュージシャンの彼がそのまま酒屋を継いでくれればハッピーエンドですね。しかし、彼にはメジャーデビューの夢があるので無理そうです。そして、彼がファンの女の子にチヤホヤされれば良い気分になるわけがありません。そして、彼はスカウトされたのですが、顔で売る芸能界で交際相手がいるとまずいので分かれるように言われます。それぞれ職業という社会的価値をとるのか、愛情をとるのかで思い悩むのですね。葛藤に苛まされるところで選択肢が登場。勿論バッドエンド直行フラグまっしぐらですよ。二人は別れ、それぞれの道を歩きはじめるのです。
  • (3)自分の容姿にコンプレックスがある
    • ネット大好き喪女のはなし。好感度の高いメル友に会おうと言われたけど自分はブサイクでした。そしてそのメル友は同級生であり、しかも自分の数少ない女友達が惚れている相手でした。ありがちな三角関係。会いたいという気持ちが強くなりオフ会に参加するのですが、メル友が顔を見て明らかに落胆した態度を見せたので、心が欠けてしまいます。ブサイクはブサイクらしく教室の片隅で人畜無害でいようと恋愛を諦めたのでした。まぁ恋愛だけが人生じゃないですよ。死なない程度に稼いで、細々と生きていきましょうよ。ええ。
  • (4)男性における同性愛について
    • 厳格な男の生徒会長はゲイでしたというはなし。生徒会長は自分に厳しく、男の中の男という感じの人でした。ですが、この人物はゲイであり、小学校の時に男相手に告白してしまい、ひどい中傷に晒されてしまったのです。そのため、社会的非難から脱するべく、完璧超人になることを決意。勉学を磨き、武道を極め、自分を律し、厳格な男としてのイメージを構築してきたのです。こうして社会的抹殺から何とか復帰したのですが、性癖は直りませんでした。一生、想いを告げずに生きていくことは良いことなのでしょう。まぁ、相思相愛になることだけが人生じゃないよねー。と、いうことでこのままゲイであることは秘めて、心を殺していきていくのもまた一興!とビターエンド。
  • (5)悩める少女が逃げ場所としてオッサンを求めた
    • 中年のオッサンと女子高生のはなし。売れない芸術家の中年オッサンに、勉強しかできない女子高生が興味を抱きます。ご近所さんから冷たい目で見られたり、クラスないで援助交際、売春との誹謗中傷を受けてしまいますが年の差カップルでもいいではないですか?ですが別の問題がありました。それは、少女が逃げ場としてオッサンを求めていたからです。このままオッサンのもとに通い続けていたのでは、その才能が腐ってしまいます。そのため、少女を愛するからこそ、停滞して欲しくはないと拒絶するのでした。少女はオッサンに拒否されてショックを受けますが、自然と立ち直ります。オッサンとの関係があったからこそ、自分は人間関係の機微を知ることができたわ!とお友達も作ることができました。そうして少女は大人になったのです。
  • (6)強姦された少女を助けたが性奴隷と化していた
    • レイプされた少女の異常性癖がテーマ。低賃金肉体労働者にレイプされた女子高生が、脅迫され性的暴行を受け続けていました。そんな少女の異変に気づいたのが、容姿や肉体に恵まれないものの心は優しい少年でした。惚れた女を救うため、体を張ってぼろぼろになりながらも、救出することに成功したのでした。こうして二人は結ばれるのですが、ハッピーエンドとはいきません。なんと少女は性的暴行を受けたときに肉体を調教・開発され淫欲を求めるようになっていたのです。童貞であり肉体にも恵まれていない少年との交尾は、あまりにも満足いくものではありませんでした。そのため、夜な夜な男を漁り、ついには複数の男性に犯されることで、自分の淫欲を慰めるまでになります。少年はそのプレイを垣間見て愕然として心が折れます。ここので選択肢も勿論ビターエンドに仕向けますよ。少年は少女の淫欲を認め、男を漁ることを黙認します。そしていつの日か自分の性行為だけで満足してもらえるようにと今日も腰を振り続けるのでした。