筑波大学二次試験倫理過去問(2008〜2012)個人用メモ

筑波 2012年度 倫理

次の説明1〜4について、それぞれ400字以内で答えなさい。

  • 1 以下の文章を読んで、その意味について具体例を挙げて論ぜよ。
    • 「結局のところ、ひとは自分の欲望を愛しているのであって、欲望されたものを愛しているのではない。」(ニーチェ善悪の彼岸』より)
  • 2 老子ストア派は自然にしたがうことを理想の生き方とするが、その両者にはどのような相違点があるか、次のキーワードを全て用いて説明せよ。キーワードは何回用いても良いが、最初に用いるときにのみ、下線を引け。
  • 3 日本の奈良時代にどのように仏教が全国に広まったのかを、国家と民間の視点から説明せよ。
  • 4 家族に関するヘーゲルの思想をまとめ、それに基づいて現代における家族の問題を論ぜよ。

筑波 2011年度 倫理

次の説明1〜4について、それぞれ400字以内で答えなさい。

  • 1 20世紀の「非暴力主義」による政治運動とその成否について論ぜよ。
  • 2 人間と自然の共存の可能性について、近年の環境問題と二宮尊徳の思想と関連付けて論ぜよ。
  • 3 モンテーニュデカルトの二人が、「懐疑」について、それぞれどのような考え方を持っていたか、次のキーワードをすべて用いて説明せよ。キーワードは何回用いてもよいが、最初に用いるときのみ、下線を引け。
    • 数学 独断 権威 方法 「私は考える、それゆえに私は存在する」 「私は何を知るか」
  • 4 サルトルの考えを批判的に取り上げながら、「責任」について論ぜよ。

筑波 2010年度 倫理

次の説明1〜4について、それぞれ400字以内で答えなさい。

  • 1 現代の医療現場において重視されるインフォームド=コンセント(informed consent)とは何か、そしてそれがなぜ重視されるようになったのかを説明せよ。
  • 2 同じ儒教にもとづいた政治思想を説きながらも、孟子林羅山では異なる面がある。両者の違いを、次のキーワードをすべて用いて説明せよ。キーワードは何回用いてもよいが、最初に用いるときにのみ、下線を引け。
  • 3 カントとベンサムの二人が、行為の道徳的な善さと幸福との関係を、それぞれどのように考えていたか、次のキーワードをすべて用いて、対比的に説明せよ。キーワードは何回用いてもよいが、最初に用いるときにのみ、下線を引け。
    • 道徳法則 義務 適法性 道徳性 動機 功利(有用性) 快楽計算
  • 4 「文化相対主義」の意義と限界について論ぜよ。

筑波 2009年度 倫理

次の説明1〜4について、それぞれ400字以内で答えなさい。

  • 1「啓蒙とは野蛮である」ということについて論ぜよ。
  • 2 伊藤仁斎の説いた古義学の特徴を、次のキーワードを全て用いて説明せよ。キーワードは何回用いてもよいが、最初に用いるときにのみ、下線を引け。
  • 3 紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけて活躍したとされる仏教の開祖ブッダジャイナ教の開祖ヴァルダマーナ(尊称マハーヴィーラ)は、いずれも当時の「自由思想家」に数えられている。彼らはなぜ「自由思想家」と呼ばれたのか、その理由も含めて、彼らの教義の共通点と相違点を、説明せよ。
  • 4 人間と倫理とに関する和辻哲郎の基本的な考え方を、西洋近代の倫理学に対する彼の批判を含めて解説せよ。

筑波 2008年度 倫理

次の説明1〜4について、それぞれ400字以内で答えなさい。

  • 1 人間とは自分で自分のあり方を自由に決定できる(あるいは自由に決定すべき)存在である、という考え方は現代では一般的であり、例えば生命倫理の場面での自己決定権の概念もこうした「主体の自由」を前提にしたものである。だが、はたして、この「主体の自由」という考え方に問題はないのだろうか。この考え方が含む問題点について論ぜよ。
  • 2 荘子の「万物斉同」思想とそれにもとづく理想的生き方について述べよ。
  • 3 パスカルの人間に対する見方について、次のキーワードをすべて用いて説明せよ。キーワードは何回用いてもよいが、最初に用いるときにのみ、下線を引け。
    • 考える葦 中間者 気晴らし 繊細の精神 神の愛 
  • 4 宗教改革の思想が労働や職業に関する考え方に対してもたらした変化について、次のキーワードをすべて用いて説明せよ。キーワードは何回用いてもよいが、最初に用いるときにのみ、下線を引け。
    • ルター カルヴァン 信仰義認説(信仰のみ) 聖書中心主義(聖書のみ) 万人司祭主義 召命(職業召命観)