雑録

天色アイルノーツ「ティア・ホーエンヴェルフェン」シナリオの感想・レビュー

天色アイルノーツのティア先生√は「異類婚姻譚」。
伝統的な純血種との婚姻以外は認められない古い伝統に背きましょう。
婚期を逃した耳年増なおぼこ娘が教員として抱えるコンプレックスを解消せよ。
いい年して処女であることを気にするキャラ表現がウリ。

ティア=ホーエンヴェルフェンのキャラクター表現とフラグ生成過程

ティア先生は同僚の真面目な女教師。一生懸命頑張っているが、疲れて職員室で寝ちゃうと鼻ちょうちんをふくらませちゃうの。教員になるために努力してきたので、遊んだ経験もなく、処女であることをとても気にしています。適齢期なため結婚相手を探す古い伝統行事(「歌垣」みたいな集団での見合い的なモノ)に参加することになるのですが、性交渉の経験はおろか男性と付き合ったこともないため、気後れしていました。また周囲の人々はティア先生のことを「母親」になるために有用かどうかに関心があり、家事育児炊事は出来るかなどを気にしていました。ティア先生は自分の人格が尊重されていない気がしてどうも積極的になれないのでした。そんな折り、主人公くんと恋愛ごっこをして、集団見合いの前に恋人気分を味わうことなります。ですが、主人公くんとの恋愛お試し劇場にずっぽり深みにはまってしまうのでした。主人公くんの人柄に触れたティア先生は、自分の欠点まで受け入れてもらえて充実したひとときを過ごしていきます。

一方主人公くんも、過去の挫折した自分を受容出来るようになっていったのでした。・・・というか、シャーリィ√では主人公くんが過去のトラウマを乗り越えることが最大のテーマとして扱われているのに、他ヒロインではすんなりと乗り越えているのはプレイヤァとしては違和感。いや、エロゲにおいて各ヒロインたちが持つ負の側面が正ルート以外ではあっさり片付くことはありがちなことなんですが・・・。で、ティア先生は耳年増なだけなくせに見栄を張ってしまい経験豊富なふりをしてあっさり生徒にばれたりとかして、性的未経験コンプレックスに陥ります。集団見合いの前に初体験ぐらいは済ませておかねばということで主人公くんに貫いてもらうのでした。相思相愛になった二人ですが、伝統的集団お見合いが迫ってきます。主人公くんにぞっこんになったティア先生は誰とも結ばれるつもりもありません。古い伝統に対して偶像破壊をしかけるティア先生ですが、そこへ主人公くんが乗り込んでいって伝統に則った形式でティア先生に求婚するのです。こうして自分と結ばれることで、伝統を捨て去ろうとするティア先生の葛藤を解決し、ハッピーエンドを迎えるのでした。