雑録

カルマルカサークル「グランドエンド」の感想・レビュー

カルマルカサークルのグランドエンドは「過去の自分を受け入れる」おはなし。
過去も未来も書き換えられる「刻の調べ」を抹消させましょう。
過去の罪や悲しい現実があるからこそ、未来を紡いでいけるんだ。
あー、私も過去の自分はあんまり受け入れられないなぁ・・・。
それだけに割とココロに響くテーマだったな・・・。

グランドエンディングの概要


  • 「刻の調べ」の抹消
    • カルマルカサークルのグランドエンドでは本編の伏線が回収され、時空を操る「カルマルカ」を消滅させることが目的となります。「カルマルカ」は物語世界では伝承として伝わってきた「刻の調べ」のこと。これは「罪を犯した7人が、その過去を後悔し、未来を書き換えた伝説」から生じたものでした。島の神社はこの「刻の調べ」を発動させないように、管理する役割を負っていたのです。ですが、管理していても秘密は漏れ、儀式は行われ続けてきてしまいました。そしてついには似而非宝具を使ったために事故まで起こってしまったのです。そんな中、巫女さまであった未来さんは神社の管理体制に憤ります。神社が「刻の調べ」そのものを抹消させないのは、自分たちがそれを管理するという選民思想にあると断じるのです。そのため、未来さんは「カルマルカ」を発動させた際に自分の魔可を暴走させて、儀式そのものを抹消させようと狙っていたのでした。結局の所、菜月のママンが残した伝承によって、メンバー全員でカルマルカの終焉を願ったことにより、「刻の調べ」の抹消に成功します。



  • 理事長の意図と7年前の事故
    • この「刻の調べ」に目をつけたのが理事長でした。目的は権力欲。本家を見返し、かつて振られた自分の好いた女を意中のものにしようとしていたのです。そのため毎年旧暦と新暦の七夕には儀式を行い続け、7年前には大きな事故をも起こしていたのでした。その7年前の事故の関係者が主人公くんの従兄達と朝比奈さんのお父さん。儀式の事故を隠蔽するため、業者の手抜き工事と見せかけて、朝比奈さんのお父さんに罪を被せたのでした。グランドエンドでは主人公くんと朝比奈さんはフラグが立っていない無いため、過去を乗り越えることが出来ず、「カルマルカ」の使用に固執していました。ですが、この7年前の儀式の伏線回収が行われたため、父親を信じることができ、主人公くんたち「カルマルカ」を抹消することに同意したのです。



  • 過去の自分を受け入れろ!
    • 主人公くんは過去の重さに耐えきれず、おめおめと故郷に逃げ帰ってきた社会的敗残者でした。そのため当初は積極的に人間関係を構築しようとせず、斜に構えてひっそりと学園生活を送ってきました。ですが「星渡り同好会」のメンバーと触れ合う中で、過去を受け入れ現実と向き合う強さを得ます。本編では誰にも言えなかった自分の過去と罪を、グランドエンドでは吐露することになるのです。主人公くんの家庭は両親が離婚し、父親に引き取られたものの放任主義でかまってもらえず、学校にも行かなくなり、窃盗犯の冤罪を着せられ、傷害事件を起こし、父親に見放され、故郷に逃げ帰ったのでした。そんな主人公くんがヒロインの力によって自己救済に辿り着くシーンは、感動モノ。

そうだ、お前が教えてくれたんだ…
やり直すことはできるんだって。だからもう俺は恐れない。
悲しい現実も、過去の罪も、そして−、そして過酷な未来だって。

それに後悔しないことが、幸せってわけじゃないんだ。
全部、受け止める。その覚悟はできた。
何があっても、地べたを這いずりまわってでも、生き抜いてやるよ

    • こうして、「カルマルカ」が最後に見せた「何もかもうまくいっている仮想世界」の試練から抜け出したメンバー達は、過去を受け入れることに成功し、自分たちが培ってきた「星渡り同好会」の社会的連帯意識によって、現実を生きる強さを得たのでした!!はっぴーえんど!!