相州戦神館學園八命陣(体験版)の感想・レビュー

『相州戦神館學園八命陣』は中2系異能バトルシリーズ。
鎌倉を舞台にした夢世界の日本史・古典テイストでバトルを繰り広げる。
体験版は2話までプレイでき、登場人物たちが戦いに巻き込まれる所までが描かれる。
戦闘描写が濃く、異能バトルについていけるが問題だ。
あと操作性的に私の化石パソコンじゃバックログやセーブ画面もままならない。

体験版をしてみての雑感

自分に芯があり、自我が確立していて、積極性もある完璧超人の主人公さん。私としては、社会不適合者が斜に構えているものの苦悩に煩悶する主人公像を見るのが好きなんですがね−。物語はのっけから異能バトルで始まります。戦艦の上で大激戦が描写されますが、公式webサイトに描かれている大正時代ちっくな制服に身に包んだ前世の回想シーン的なものなのでしょう。戦に敗れてメインヒロインが朽ちていき、悔恨の情を見せ現代に飛ぶというのも、お約束な感じ。で、しばらくは現代編をプレイし、仲間集めをするイベントを見ていきます。前世の仲間たちが現代でも集うパターンですね。それと並行して、読者に物語の特殊異能を理解してもらうための説明がなされていきます。主人公くんは明晰夢を見ることができ、そこでは異能の超常現象を使えるという設定です。集まった仲間達も主人公くんと同じ明晰夢の夢世界に入れることが判明し、しばし楽しみます。



物語が動き出すのは、主人公の両親の父親問題からです。夢世界に入れることを楽しんだ仲間達は、主人公くんのママンが父親に逢いたがっているという願望を叶えることにしたのです。ですがこれが問題でした。主人公くんの父親は異端児であり妻のことを道具としてしか見ておらず異能を操る人物だったのです。ママンはあっさりと死にます。そこで怒り狂った主人公くんが父親に戦いを挑むのですが、イキナリ主人公くんたちを置いてきぼりにするような異能バトル描写が始まります。無駄に複雑に入り乱れる超人たちが登場し、特殊能力を駆使してバトルする描写が盛大に描き出されていきます。う〜む、読者がおいてけぼりだぜ・・・。主人公くんの父親、メインヒロインに固執するバテレン教徒、西洋系担当の炉利、陰陽系担当の歌舞伎者?たちが現れて物語の勢力図は複雑怪奇な様が見せつけられます。まぁ最終的に主人公くんが覚醒して熱血シーンが挿入され、仲間達が力を合わせて危機を乗り切り、夢世界から待避するところまで描かれます。つまらなくはないんだけど、ママンが死んだところから本編が始まるんだろうし、日常描写とかがどれくらい描かれるのかなー?と思います。