小さな彼女の小夜曲「本須和茉莉シナリオ」の感想・レビュー

茉莉シナリオは、持って回った言い回しをするヒロインをキャラクター消費するだけ。
たいしたイベントもなくテーマ性もなくキャラクターを使い潰した感じ。
人魚伝説の伝承も封建的な家庭との対立もあえなくスルーされ主人公は何もしない。
シナリオをいくらでも深めることが出来そうな題材であっただけに、とても残念だった。
もう少しどうにかできなかったものか?

本須和茉莉のキャラクター表現とフラグ生成過程


本須和茉莉は持って回った言い回しをするインテリ系ヒロイン。民俗学に興味を持ち、人魚伝説を追って主人公くんたちの街にやってきました。主人公くんと茉莉は、この伝承を追い求める仲で好感度を高めていきます。…と書けば面白そうに感じるのだが、まったくもって民俗学イベントが起こらないよ。柳田国男とか折口信夫とかに興味があるとか言っているにもかかわらず、ほとんどその思想は出てこなかったし、とんだミーハーだな!!しかも主人公くん置いてけぼりで勝手に自己解決してるし・・・。何でも、茉莉の祖父が自分の悲恋を題材にして人魚伝説を書いたのだとかいって、もう伝承モノからはフェードアウト・・・。えー!?中身がすっかすかですよ?じゃあ、もうひとつの問題である茉莉を束縛する封建的な家庭と対決するイベントはきちんと描かれるんだろうな?わくわくするぜ!!と思っていたら、これもスルー。茉莉は家の命令通り実家に帰りました。けれども学校には長時間通学でも通い続けることにしました・・・ってなんだこりゃ。こうしてスーパーご都合主義でキャラに思い入れを抱く間もなくシナリオは終局。シナリオが薄い、薄すぎる。・・・なんちゅーか、伝承の聞き取りフィールドワークの場面を描くんだったら実際に聞き取りを行う描写を入れるとか、古書店や図書館で文献を調査するんだったら文書館の使い方を描くとか、色々とやりようってもんがあるでしょう?しかも実家イベントをスルーして女だけあっさり手に入れるとか無理だろ?ちゃんとそこは描きましょうよー。