アストラエアの白き永遠「浅海ころな」ルートの感想・レビュー

ころなルートは機械化奴隷兵士・宇宙飛行士物語・家族問題の三点セット。
自分を機械と見なして感情を殺そうとするころなの思想には共感できる。
機械化奴隷兵士を解決した後も宇宙飛行士シナリオをきちんと描いたのは良かった。
最後はご都合主義的な所もあるが主人公くんの努力で打開するので受け入れられる。
と、いうかトンでも展開だな。これは。
まとまった時間がとれなくて隙間時間でコツコツ攻略したせいもあり愛着が湧いた。

浅海ころなのキャラクター表現とフラグ生成過程


  • 機械化奴隷兵士
    • ころなはロボットの女の子。自立意志型人工知能搭載AIで宇宙に飛び立つために人間の学校でコミュニケーションを勉強しているよ!・・・というのは設定で、ころなは超能力者の人間であり意図的に自分を機械と見なしているのでした。では、どうしてころなは自分を機械と思い込んでいたのでしょうか?それは過去のトラウマが起因しています。ある時ころなは超能力の才能に目覚めましたが力を暴走させて家族を傷つけてしまうのです。それでも家族はころなを許し受け入れようとするのですが超能力という未知の力に恐怖を抱いていたのもまた事実。ころなはサイコメトリーの力でそれを感じ取ってしまったので、家族関係が徐々に崩壊していったのでした。そのためころなは自分の畏怖の力を世の中に役立てることで自分を肯定しようとし、研究所に属して自分は機械であると自己洗脳を施したのでした。自分を機械と思い込んでいるころなでしたが主人公くんとの触れあいのなかで人間のココロが復活していってしまいます。ロボットだからと上手く学校に馴染めないころなは偏見のない主人公くんに対して好感度は鰻登りですとも!!!しかしながら人間のココロを取り戻すということは自分の洗脳を解除するということ。人間のココロを持っていては有人宇宙探査の邪魔になる、ということで再びココロを押し殺し機械になろうと徹するのでした。


  • 宇宙飛行士編
    • 感情を押し殺し自分を機械と見立てて行動するとどうなるでしょうか?一見すると能率が上がり仕事の目的達成のためには効果的でしょう。しかしながら人間はそんなに精神力が持つモノでもなく、必ずどこかで無理が生じるものなのです。ころなも例外ではありませんでした。完全に機械になどなれるわけがないのです。ではどのようにしてこの問題を克服すればいいでしょうか?それは感情に流される人間を受け入れるという方法です。主人公くんはころなの生存理由を肯定してあげます。宇宙飛行士として人類の役に立つから好きなのではなく、ころな自身だから好きなのだと。こうしてころなは救済され、自分を自分で受け入れることができました。こうしたころなは様々な感情と上手く付き合いながら宇宙飛行士としての訓練を積んでいくことになり、愛する女を支えたいと願う主人公くんもまた宇宙飛行をサポートする訓練を一緒に行うのでした。家族に負い目を感じていた件も主人公くんの支えにより、本音をさらけ出すことができ、憂いもなく宇宙へGO!3年間を経て調査を成功させ地球に帰還することになります。しかしここで問題発生。ころなは自分の超能力で危機を誤魔化し続けた結果、地球帰還を目前にして灰燼に帰する寸前にまで陥っていたのです。ここでご都合主義が発動!主人公くんが特訓によって鍛えたサイコキネシスの力を見せつけます。なんと宇宙まで飛び立ちころなを回収!!正直プレイヤーはポカーン状態だったとおもいますが、何故か受け入れることができました。その理由はころなが生きたいとと助けを願ったことと主人公くんが努力を重ねたからでしょうか?こうして無事に地球に帰還した二人はハッピーエンドを迎えたのでした。