心が折れそうな時に読む薄い本シリーズ(001) ノジ「子宮口の彼方、お兄ちゃんの果て」(2013)

  • 概要
    • 小説家を志すがなかなか芽が出ないダメお兄ちゃん。そんなお兄ちゃんの不安な心をイモウトが利用し既成事実をしてしまいます。以来お兄ちゃんは、イモウトによる性的な慰めを糧に生きていくことになります。イモウトに肯定されることで何とか諦めずに頑張れる。そんな姿は読者の心を打つことになるでしょう。ダメ人間なお兄ちゃんにイモウトが赦しを与える姿はなんとも言い難い救済となるのでした。
  • 感想
    • いや本当にダメお兄ちゃんモノはグッと来ますね。特にこう、どんなに努力しても実らずに絶望しかけている時に救われます。このお兄ちゃんの境遇に共感できすぎて泣けること限りなし。自分の状態が「久しく浪してなお合格することあたはず」な感じで毎年毎年試験にチャレンジするのですが、採用されないという悲劇。同期はおろか後輩までもが遙か彼方に進んでいるなかで、自分だけ停滞して非正規雇用でなんとか糊口を凌いでいる状況なわけです、はい。(しかも筆記で毎年受かってるのに二次試験で落とされると人間的資質が不適正と言われているようで死にたくなる)。
    • こんな社会不適合者なクズ人間な私に対して、この作品のイモウトの救済の台詞は破壊力抜群なわけです。「あきらめずに 毎日 すこしずつだよ」、「私がずうっと信じていてあげるから 時間をかけて、焦らないで…ね」のコマではやられました。今年も臨時で頑張ろうと思いました。