雑録

乙女理論とその周辺 「メリル=リンチ」シナリオの感想・レビュー

パリでできた親友が実は従姉であり、一族孫同盟を結成して後継者争いをひっくり返すはなし。
疑心暗鬼になり策謀を巡らす一族の中で、メリルと遊星の純真さが骨肉の争いを浄化する。
本作品はりそなルートがメインであるからだろう。メリルルートは結構あっさりめだった。
修道院に幽閉された後、かなりその描写が端折られて進められている感がある。
あとはアンソニーが労働青年と化すところがみどころ。

「メリル=リンチ」シナリオの概要


  • 辺鄙な田舎から才能をかけてパリへ
    • メリル=リンチは天涯孤独な孤児であり修道院で育てられました。純粋かつ無垢に育ったメリルでしたが、修道院に修行に来ていた貴族の令嬢エッテと友情を結ぶことになります。エッテはメリルの服飾の技術に目をつけ、友達がその才能を発揮できるようにしてあげたい!と願い、一流の服飾学校へ通わせることを決意するのでした。しかし当然エッテの両親は娘のワガママに賛同できるはずがありません。むしろ娘がたがだが修道女一人に入れ込んでいることに対して危機感を抱いていたのです。そのためエッテはかなり強引な方法を用いてメリルを服飾学校に入学させます。エッテは自分が服飾学校に通いたいと両親を説得し、メリルをそのお付きに選んだというわけです。しかし従者としての教育を受けたわけではないメリルには様々な上流階級のしがらみが襲いかかってきます。メリルがこの困難に挫けそうになるたびに我らが主人公;小倉朝日がその瑕を癒していくという展開です。メリルはエッテの家からいびられており、家に上げてもらえず長時間、門の前で待たされているシーンが印象的。



  • 大蔵家一族孫同盟
    • エッテの両親から疎まれていたメリルはとうとう罠に嵌ってしまいます。大蔵家とエッテ一家との会食にエッテの使用人として参加させられたメリルは、ワインをりそなの母にこぼしてしまうという失態を犯したのです。これを契機にメリルは解雇され、パリから故郷へと帰ることになりました。これに対して主人公くんの妹りそなは従者交換を思い付きます。朝日をエッテの、メリルをりそなの従者としようというのです。しかしこの作戦は大蔵家の後継者争いに巻き込まれていくことになります。なんとメリルは大蔵家の孫の一人、主人公やりそなの従姉であったのです。大蔵家には借金をこさえて殺害されてしまった人物がいましたが、メリルはその落胤だったのですね。故にその存在を邪魔にされ、主人公ともども修道院に幽閉されることになるのです。この際に主人公朝日の女装が強制的にばらされ大蔵遊星であることが知らされのですが、むしろ好感度マックスであり純朴であったメリルはじゃあ結婚できるのね大喜びをするのでした。またメリルのことを影で支援してきた衣遠お兄様が支援者として喜びを語った後に、メリルの口から結婚しますと言った時のシーンは結構グッときます。幽閉された二人はエッテのために新しい衣装を作り上げ、大蔵家問題解決のための作戦を立てるのですが、ここら辺が結構まきまきで進んでいきます。大蔵家の晩餐会に、りそな・遊星・メリルの三人で挑み、大蔵家頭首に兄;衣遠の許しを請うのですが、受け入れられないと分かると公然と反旗を翻します。これを見て権力闘争にかられていた親族のスルガも毒気を抜かれて遊星サイドに周り、孫一同は新たな勢力を結成するのでした。こうして大蔵家問題はあっさり解決し、パリでのショーではメリルの才能が世間的に認められます。こうしてエッテの両親も認められたメリルはハッピーエンドを迎えたのでした。