コドモノアソビ(体験版)の感想・レビュー

異能を付与された少年少女たちが能力を解除するため儀式(犯人当てゲーム)をするはなし。
主人公くんたちは幼少の頃、恋心を捧げることによって悪魔を召還し、それを代償に異能を得た。
しかし悪魔は捧げられた主人公くんへの恋心を消化しきれず、主人公くんへの好感度がMAXとなってしまう。
故に悪魔は再び主人公くんの前に現れ、契約解除を目指して恋心を保持していた犯人当て儀式をすることになる。
安易な展開予想としては攻略ヒロイン全員が主人公くん好きだったから消化しきれないほどだったのでは?とか。
見どころは、なぜ登場人物たちがその異能を望んだのかという点と主人公くんは誰が好きだったのかという点。
体験版は妹が秘めていた兄への恋心を晒し言霊信仰で記憶消去したことが述べられて終わる所までプレイ出来る。

体験版概要


  • 物語の目的の提示
    • 主人公くんは「二択の呪い」の異能の保持者。何かを選ばなくてはいけない時オートで時間が止まり選択肢が発生してしまうというもの。『ハイパーハイスピードジーニアス』や脳内選択肢が出るというのもどっかのラノベのタイトルであったような設定。主人公くんはこの「二択の呪い」に苦しめられてきたため無気力になっていたが、悪魔との出会いによって、生活が変わる。なぜ自分がこういった異能を持つようになったのかが判明したからである。悪魔がいうには以下の通り。幼少の頃、主人公くんたちは儀式を実行。それは恋心を捧げて自らの望みを叶えることであった。この儀式により儀式に参加した契約者たちは異能を獲得するが恋心に関する記憶は抹消される。しかしこの時、誰かが抱いていた主人公くんへの恋心が強すぎた。そのため悪魔はその恋心を消化できず、主人公くんへの好感度がMAX状態となってしまい、自分の気持ちとは裏腹に主人公くんへの思慕がとまらない。悪魔はこれを何とかするために主人公くんのもとへと登場し、儀式の解除を要請する。主人公くんもまた異能に苦しんでいたため、悪魔の誘いに乗ることにする。悪魔との契約を解除するためには、かつての参加者を再び召集し、毎週金曜日に開催されるサバトで多数決を行うことが必要とされる。参加者たちで「主人公くんへの恋心の持ち主は誰か」を指名するのだが、この時最多数を獲得した人間が契約を解除される。代償とされていた恋心が返還されると同時に異能を失うのだ。体験版では導入段階でプレイヤーたちの理解を促すべく、サブキャラのひとりの異能が解除させられる(具体的には、獲得していた異能が予知夢?であり、捧げていた恋心は物語の登場人物へのキャラへのもの)。


  • 攻略ヒロインたちの駆け引き的な心理戦
    • 攻略ヒロインは悪魔に加えギャル・お嬢・イモウトの4人。うしろ3人はそれぞれ何がしかの理由で恋心の返還を拒んでいる。そのため彼女らは自分が選ばれないように駆け引きを展開するのだが、この心理戦が見どころ。
    • ギャルは今現在の段階で主人公くんに好感度マックスであるため恋心が失われていないと自覚しているおり過去の恋心が返還されることを躊躇している。そしてギャルの異能としては「ヘタレの呪い」をかけられていることが暗示されており、主人公くんとの関係が接近すると逃げざるを得ない。さらにチョロイン臭がすごい。
    • 次にお嬢。作中で一番心理戦を展開してくる。過去の儀式の前と後で性格が豹変したと叙述されている。お嬢の異能は強制的な意欲の発動。望むと望まないとに関わらず何でも突き詰めずにはいられない。自分の意欲を通すためなら強制的に会話をシャットダウンし、自分理論をマシンガンのように打ち出し、相手をねじ伏せる。人の話を最後まで聴いてください的な呪い。こんな感じのオバチャンいるよね。お嬢はこの呪いに悩んでおり、意欲を持たないように感情をフラットにし、何でも適当に話をそらせるようにするため、変人を演じてきた。この変人っぷりに主人公くんが付き合ってくれるのでほのかな好意を抱いていたというのがお嬢自身の分析。
    • 最後にイモウトだが、体験版のトリを飾る。イモウトは幼少の頃人見知りが激しく兄ラブであった。そのため兄が幼なじみ仲良しメンバーズに取られてしまうという観念が強かった。儀式の異能で「口にしたものが実現する」という言霊信仰を獲得すると、幼なじみメンバーズの記憶をリセットし主人公くんを独占しようとしてしまう。イモウトはこの記憶リセットを罪と認識し苦しんできたのだ。イモウトは兄と距離を置き勉強に専念し無関係であることで、その苦悩から逃れようとしてきた。しかし主人公くんへの思慕は止まらずヨシヨシされただけで狂喜乱舞してしまうことを自覚してしまう。このことから悪魔が保持している恋心は自分のものであろうと自己申告し、自分の罪を吐き出すところで体験版は終わる。