雑録

そして初恋が妹になる「偽妹2号√」の感想・レビュー

主人公くんが児童虐待をした母親と数十年の時を経て和解するはなし。
こういう親との対立モノが和解エンドを迎えると微妙な気分になる。
『暗夜行路』してたのに『和解』しちゃった☆的なノリ。
しかもその和解シーンは皆無であり、憎悪していた母が老いた姿を見て、あっさり転向とか。
で、最後は孕ませてしまい中卒エンドを迎えます。あんなにも安定と堅実を求めていた主人公くんはどこいった。
田中アフターも施設就職になっておらず田中エンドと繋がってないし、なんというかシナリオ結構、雑。

雑感


  • 親との和解展開は好きじゃないんだよなぁと。
    • 偽妹2号は親から捨てられ、引き取られた親戚にイジメられて、人生に悲嘆に暮れていました。そこを主人公くんに救われて偽兄妹の契りを交わします(体験版共通√)。そして寮生活を経て同じような境遇のアウトサイダーたちと過ごすせーしゅん。それでも偽妹2号は家族との邂逅を望むことをやめなかったのです。主人公くんたち一派は偽妹2号が家族と再会できるように作戦を練ります。それがマスメディアを使用したミーム拡散。近頃はインターネットミームを主題とする作品も増えたものよと思っていたのですが、効果を示したのは21世紀に入って16年近くたつのに未だにテレビ。生き別れ家族再会お涙頂戴モノ番組に出演します。当初は口実のために「主人公くんと偽妹2号が結婚するから会いたい」とネタにしていたのですが、瓢箪から駒であり、本当に結婚したいと望むようになります。こうしてトントン拍子に進んでいくのですが、テレビ出演を終えた後、偽妹2号だけでなく、主人公くんの母親から連絡が入ったのでした。
    • 主人公くんは自分を虐待し家から追放した母親を憎悪していました。そのため絶対に母親を許せなかったのです。偽妹1号は何があっても主人公くんの味方であり、主人公くんが傷つくのだから母親問題には触れようとはしませんでした。しかし偽妹2号は家族愛を信じて主人公くんと母親の和解を望むのです。・・・あー親との和解モノは私は好きじゃないんですよねー。まぁそりゃ頭では分かっているし、冠婚葬祭や親族寄合にはきちんと参加しますし、そこで会えば挨拶しますよ?しっかし分かり合えないこともまた事実であり、親子だから言って家族の絆マンセーとか安易な和解とかやられると本当にげんなりする。本作品も同様であり、偽妹2号の行動が頑なな主人公くんの心をほぐし、主人公くんは母親と会う決意をするのです。憎悪の対象であった母親が、老いて小さくなっている姿を見て、主人公くんの憎しみは立ち消えたと回想が述懐されます。こうしてあっさりと和解してエンド。偽妹1号シナリオとの対比で、1号が主人公くんへの無条件親愛によりトラウマを払底させたのに対し、2号は主人公くんの根本的な傷跡に踏み込んだというわけです。エンディング後のエピローグでは子どもができたと告げられる姿が!!今度は主人公くんたちが親になるんだというオチになります。