『千恋*万花』カウントダウンムービーのまとめ一覧と内容紹介です。
趣旨
『千恋*万花』は販売前にとても盛り上げられていたと思います。ついつい消費者に定期的にチェックさせてしまう工夫がなされており、私もまんまと発売日に製品版を購入しにいきました。メーカー側の販売促進に消費者が乗って相乗効果を生み、お互いにとても良い雰囲気を醸成できていた事例だと思います。そのため今後の流通と販売の参考のために『千恋*万花』のカウントダウンムービーをまとめておくことは歴史的意義があることだと思います(テキトー)。よって、ここに概要を記しておきます。(※他の事例としてはライターが個人の力でブログを盛り立てた『となコイ』を参考にしてみてください)。
2カ月前
メインの攻略ヒロイン4人が1日ずつ販売前の告知をするという形式でした。毎日カウントダウンされるのは1カ月前からです。
- 58日前 千恋*万花カウントダウンムービー58日前 - YouTube
- ムラサメちゃんが「店に足を運んで手に入れてくれ」と販促するはなし。最近の傾向はDL販売に力を入るにも関わらず、ゆずソフトはショップ販売にも拘ります。
30日前〜21日前
最初はおとなしい感じでしたが、「外注委託問題」や「延期」などのきわどいネタ、名作「ゆずソフトの歴史」・「ひんぬーいじり」・「Fateパロ」・「びっくりするほどユートピア」、「自社作品自虐ネタ(痴女おなぬーヒロイン)」、「キャラクター造詣における語尾ネタ」などが炸裂!!途中からぶっ飛んだネタが挿入されていきます。
- 30日前 千恋*万花カウントダウンムービー30日前 - YouTube
- ゆずソフトが10周年であることを通知しながら紙芝居ゲーのプレイヤ層の変遷に想いを馳せる。卒業組や新規参入組が交差している瞬間がきっとあるのかもしれない。
- 24日前 千恋*万花カウントダウンムービー24日前 - YouTube
- 型月ネタ。「問おう。あなたが私のマスターか」。シナリオプロットのパターンとしてアーサー王伝説を引用し、ボーイミーツガールの新たな表現技巧として「問おう、あなたが私のマスターか」記号化したことに歴史的な意義があります(テキトー)。
- 22日前 千恋*万花カウントダウンムービー22日前 - YouTube
- ゆずソフトが自社作品を「女の子が自慰行為に耽る様子を眺める」ことをコンセプトにしていることが分かるはなし。
- 21日前 千恋*万花カウントダウンムービー21日前 - YouTube
- 一時期流行った「語尾によるキャラ付け設定」に対して考察するはなし。忍者ヒロインの語尾について開発の時に論議があったのだろうことをプレイヤたちに類推させるよう促されています。忍者ヒロインが語尾に「〜ござる」をつけて嬌声をあげるシーンが挿入されています。
20日前〜11日前
企業内ネタが増え自虐傾向もましていきます。風邪薬パロディは社畜あるある過ぎて困る。攻略可能サブヒロインたちも参入してきます。
- 14日前 千恋*万花カウントダウンムービー14日前 - YouTube
- またもや延期ネタ。キャラクターにメタ的発言をさせ台本を書いている時期にはマスターアップしていないけれども2週間前でマスターアップしているんだろうな!?という内容をしゃべらせるはなし。そして延期を逆手にとって「ゲームを作りこむ時間が増えるよ!」「やったね、ゆずソフト」とまたもや自虐的展開をしています。いや、ぶっちゃけこの業界10年延期して花開いて大作となったバケモノのような記念碑的作品もありますからねぇ。最初はただの鬱ゲーとされていたものが、紙芝居ゲー10年の中で培われた表現技工やプロットパターンの結晶ともいうべき作品となりましたし。延期しても、良い作品となるならば何年でも待てるのが訓練された兵士なのです。なお無事にマスターアップしたようです。
- 12日前 千恋*万花カウントダウンムービー12日前 - YouTube
- 攻略可能サブヒロインその2。BBA。幼馴染の年上のお姉ちゃん。姉というと、甘やかし系の姉よりも、こじらせてしまっている面倒くさい系の姉が印象深くかんじられますが皆さまはどうでしょうか?(うたは姉さんとか夢さんとか)。閑話休題。共通√のBBA描写では「周辺地域から排斥される封建的な共同体が、ネットの情報拡散を利用して、外国人観光客を増やした」ことが中心に語られていました。加えてカウントダウンムービーの横文字カタカナネタでやたらと「グローバリゼーション」が強調されていました。ここまで言われれば、どんなテーマが扱われるか、もう予想できますよね!!皆様!!!つまり「ICTとツーリズムで人口移動を引き起こし封建的な地域共同体を変革せよ!!」というテーマがシナリオの根幹となるフラグが立っているのです。なんかこう書くと『まいてつ』の真闇ねえさんと被ってしまう気がする。
- 11日前 千恋*万花カウントダウンムービー11日前 - YouTube
- 作品のヒットを神社に祈願するはなし。ここで商業的に売り上げを伸ばすためにはどうすれば良いかというはなしになる。ムラサメちゃんが提案するのは炎上商法。「何か問題を起こしてそれで世間の注目を集めよう!」と巫女ヒロインは考えるのですが・・・。ところがムラサメちゃんは商品をインストするとPCが炎上するとのこと→PCを購入することにもつながり日本経済活性化だね!。ここから何が読み取れるかというと、ソフトがハード購入を促すということ。例えば、日本の歴史を振り返ると、ビデオテープを再生するハードの規格は複数あったものの、人間の性的欲望を満たす行為を記録したソフトを再生できるハードが売り上げを伸ばし、一般的なビデオの規格になったという事例が存在しています。つまり千恋*万花をやりたいがためにみんながパソコンを買い替えるのですよと。
10日前〜1日前
発売前の追い込みがすごい。ロリババア処女ネタ、キャッチフレーズ決めで『アマツツミ』に喧嘩を売る、三国志に水戸黄門(印籠効かないパターン)、銀色モザイクに艦これ金剛、メタ的発言、V8ポーズ、天色アイルノールヒロイン大活躍などやりたい放題である。
- 10日前 千恋*万花カウントダウンムービー10日前 - YouTube
- ロリババア処女ネタ。ムラサメちゃんが如何に可愛いかを紹介するムービーである。日常パートでは明るい感じのキャラであるムラサメちゃんですが、本当はこの処女ネタも結構重いネタなんですよ。体験版でも語られているのですが、精霊ムラサメちゃんはかつて人身御供として因習の犠牲になった娘なのです。人身御供で生け贄となった題材としてはねこねこソフト鬱ゲー(『銀色』)にもありましたよね。封建的な村落共同体を運営するための人柱という悲劇に対して、ムラサメちゃんは「流行り病で死ぬ運命にあった自分にとって社会の役に立って死ねることは本望であった」と自己の生存理由を肯定しているのです。しかしまぁ人間というものは「意味のない死」に耐えることができないため、国家や社会により死の理由を正当化します。故にムラサメちゃんにだって後悔や心残りがあるはずでそれを解消するのが、製品版での主人公くんの役割になるであろうと予想されます。このため、今回のカウントダウンムービーにおけるムラサメちゃん処女いじりネタは、そんな深い深淵の一端を醸し出しているのです。いやホント、ムラサメちゃん√楽しみ。
- 9日前 千恋*万花カウントダウンムービー09日前 - YouTube
- またもや社内開発会議ネタ。「16日前」ではタイトル選定の裏話でしたが、今回はキャッチフレーズ決めのはなし。前フリもなくトートツに開始。「おいでませ!花咲く郷へ!」、「おとめこいこいゆめうつつ」、「ヨシノムラサメ、マコニレナ」、「きみがために、僕は抜く」などが例示されています。ここで「きみがために、僕は抜く」がタイトル選定の時にも挙げられていて、開発者どんだけ好きなのですか?というはなしになるのですが、ここで注目すべきは「ヨシノムラサメ、マコニレナ」なのです。攻略ヒロインの名前を並べただけじゃないですか!とツッコミが入るのですが、同日発売日で売り上げのライバルになりそうな『アマツツミ』のOP主題歌のタイトルが攻略ヒロインの名前を並べたものなんですね。遠回しに揶揄しているように感じてしまいますね!!で最終的に決まったキャッチフレーズ「乙女の恋はしのぶれどー。」→百人一首をモチーフにしているわけですが、この歌を用いて作品のタイトルにしたメーカもありましたね(うぃんどみるの『色に出でにけり わが恋は』)。
- 6日前 千恋*万花カウントダウンムービー06日前 - YouTube
- ついに攻略できないサブキャラまでカウントダウンムービーに登場!ゆずソフトの作品だと攻略できないけど魅力的なヒロインは結構いるんですよねー。前作サノバウィッチのナナオ?は攻略したかったと思った記憶があります。このサブキャラの医者はまぁ攻略できなくてもいいかな、と今のところは思います。
- 5日前千恋*万花カウントダウンムービー05日前 - YouTube
- 攻略できないキャラクターたちの宣伝part.2は男性部門。悪友枠が野郎に攻略されるのは勘弁とかいいつつも、本編ではヒロインの好感度が足りないと悪友エンドになる。体験版ではこれが伏線となっていたのか!?
- 2日前千恋*万花カウントダウンムービー02日前 - YouTube
- 他作品パロディネタ。文化がガラパゴス化したという設定で、独自の宗教が発達・・・という展開になりマッドマックスへとつなげる。V8を讃えよ!有名なカーアクション映画らしいですね。で、おそらくムラサメちゃんの立ち絵でやっているポーズがV8を讃えよポーズと被るところからネタにされたのかと。
発売日当日
発売日にはショップへGO!
- 当日千恋*万花カウントダウンムービー発売日 - YouTube
- 発売までの苦難の道に想いを馳せつつ、無事に発売出来てよかったよかったという流れになります。攻略ヒロイン4人組が一斉にご挨拶。・・・ちなみに私事なのですが、私も当日にショップへ行きました。そこで目にしたのは「特典だけ抜き取られた大量の未開封中古」な『千恋*万花』。店頭では4000円弱で叩き売られており、非常に切ない気分になりました。フロフロやアマツツミも同様であり、おそらくショップからDL販売へと移り変わる過渡期を目にしているんじゃないかなーと生産と流通について考えさせられたのでした。
発売後
各攻略ヒロインが持ち回りで1回ずつカウントアップをしてくれます。
- 3日後千恋*万花カウントアップムービー03日後 - YouTube
- ムラサメちゃんから月曜日のお知らせ!休みは終わったけれどがんばるのじゃぞ!!と励まして貰えます。実際、週休2日でそれをすべてゲームに費やせる人ってどれくらいいるんでしょうかね?
- 4日後千恋*万花カウントアップムービー04日後 - YouTube
- 最終回。『千恋*万花』のカウントダウン(アップも)がこれで終了することが告げられます。しかしゆずソフトはまだまだ続いていきますよという流れに。思うに一昔前の作品は本編が発売されてからの方が二次創作とかSSとかで盛り上がっていた気がします。それがさらに相乗効果を生んで短期ではなく長期的に販売数を伸ばす感じがありました。しかし今や一度フルコンしてしまえば物語は閉じてしまい、なかなかメディアミックスとかコンテンツ利用に繋がっていないかと思われます。発売されてからの工夫?とかがあると消費者も嬉しい。