見上げてごらん、夜空の星を FINE DAYS 消化試合(3)ころなアフター雑感

勉強に意味を見いだせなくなった少女が星見の楽しさに原点回帰して天文学者への道を固めるはなし。
初心者おいてけぼりの星座知識がトートツにオンパレード!用語集も作中での解説もないので上滑り感まんさい。
ああ、登場人物たち天体観測して何か感動してんだナーということを視聴者に思わせる装置に堕している。
天文部における「天文学の啓発と普及」パートで天文を餌に異性でイチャコラしましょうというのはどうなの?

雑感


  • 部活継承問題を通して勉強する意義を確立する
    • 本編においてころなは電波望遠鏡に興味を持ちましたが、FDでは次第に飽きてきました。どうして自分は電波望遠鏡の勉強などしているのだろうと自問自答します。そんな際、先輩から徐々に部活の引継ぎが行われるようになります。そのミッションのひとつが「OGから渡されたカンパのカネをどのように使うか」でした。このネタは『動物のお医者さん』を思い出させますね。文科省がカネをくれたので、その使い道に困る話。あまりにも高いものは買えないけど、安いモノも買えない中途半端状態でハムテルたちが頭を悩ますという展開。そんなわけでこの作品の主人公くんたちもアレコレと考えるのですが、結局は天体観測をする時の消耗品に使うことに決めました。快適に星見をするためのテントや温かい飲み物・軽食などに使ったのでした。
    • 天文の啓発と普及という名目で一般人へ門戸を広げるためにと質の良い飲食物を提供するというのはどうなんでしょうね?そりゃきっかけぐらいにはなるでしょうが、普段飲み食いしているグレードの下がった餌に切り替わった時に、こんなはずではなかったと離れてしまう気もします。あと、天体観測の動機づけのために「星を見るとカップルになれました〜」というコンセプトを前面に押し出すってのも、まじめな動機で天体観測しているサークル部員をバカにしている気もします。
    • で、主人公くんは肉眼と望遠鏡とさらに図鑑とで、同じ夜空の星を比較させる手法を思いつき、ころなに実施させます。するところなは感動し始めます。目には見えないけれどそこにはある云々みたいなことを言い出し、天体へのモチベーションを取り戻し、天文学者になるとか言い出し始めます。そして天体観測タイム。事前知識もなしに専門用語のオンパレードだぜ!!せめて作中でもう少し段階を踏んで、その星座がなぜ重要で、どういった見どころがあり、登場人物の人物像とどのような関わりがあるのか、といったことをプレイヤに提示しておかないと、上滑りの知識になってしまいます。いきなり見せられましても、ふーんって感じ。終局部はころなが市内高校合同天文サークルの長を引き継ぐよエンド。