Re:LieF〜親愛なるあなたへ〜【体験版】の感想・レビュー

離職した若者の更生プログラムとして元・社会人がもういちど学校へ通うはなし。
体験版は長時間重労働と上司のパワハラで疲弊し、解雇されてしまった女性事務員が語り部
女性事務員がトラウマの象徴とする「プレゼン発表」を克服するまでが主な流れ。
一方で、更生プログラムが実施されている離島ではSFっぽくなる伏線が張られている。
果たして主人公たちは社会復帰できるのか!?離島の裏で画策される裏の意図とは!?
と、いったところで体験版はお開きです。

雑感


  • 離職体験者が読むと、いろいろと感情を揺さぶられてしまうはなしである
    • まず最初に体験版の語り部の少女を受け入れることができるかどうかだと思います。語り部は女性事務員であり、厳しい社会人生活についていけませんでした。そしてとうとうドロップアウト。さらに上司のパワハラにより人間の尊厳を傷つけられ大きなトラウマとなってしまうのでした。おそらく成功体験しかしていない人にとってはこのような語り部は受け入れられないかと思います。しかしまぁ紙芝居ゲームをプレイする人たちを読者層と想定しているわけですから、十分許容範囲内。むしろ私は挫折系主人公が大好きだったります。
    • そんなわけで女性事務員が上司から罵倒されるシーンでは共感的恥辱をいかんなく発揮しました。黒歴史を刺激されずにはいられません。私も最初の職場はとても苦労しましたとも。長時間重労働は耐えられるとしても、「人間の尊厳を傷つける人格破壊クラッシュ」は本当に辛いよのぉ。今の職場も結構大変ですが、前の職場に比べればたいへんマシなので何とか生きています。以前は転がり落ちる怖さのために必死こいてしがみついていましたが、堕ちるところまで堕ちてしまうと、結構いろいろなことが許せるようになれます。そのため語り部の女性事務員がPTSDを発動させたり、ウジウジしたりしても、徐々に頑張っていく姿は、わりと好意的に読めました。最後に自己のトラウマの象徴であったプレゼン発表を乗り越え、ハイタッチを決めたところは作品の見せ場となっております。
    • 一方で、社会不適合者たちが更生するだけでなく、プログラムが実施されている離島に何やらSF的、ホラー的な謎があるような伏線が張られています。おそらく各キャラの社会的不適合者更生運動を進めながら、離島の背景が提示され、精神的成長を遂げた主人公くんたちがそれを打ち破るという展開なるんじゃないかなーと勝手に思ってます。