「Deep Love Diary-恋人日記-体験版」の感想・レビュー

微妙。ピンヒロインもの。政略結婚による許嫁と恋愛感情を育もうとするはなし。
主人公くんを上層階級のインテリ風な口調にしようとしているが見事に滑っているかと思われます。
親が良かれと思って結んだ関係を自分たちも良好なものにしようとお互いが頑張ります。
しかし理想とすべき恋人像とやらがキャラゲー時空的で舞台装置もご都合主義まんさい。
何も考えずにひたすら乳繰り合うキャラクター消費をしたいという精神状態でないと読むのは辛いかも。

雑感

  • 政略結婚でも恋愛感情を育もうと努力するキャラゲー抜きゲー
    • 主人公くんは良いところのボンボンであり、学校では「良い成績」を取るために勉学に打ち込む系少年。家名に泥を塗らないように努めています。よくもまぁぐれなかったものよ。そんな主人公くんに同じような境遇の許嫁のお知らせ。幸いなことに相手は良好な人柄でした。それもあってか別に変な人ではないし、寧ろ良さげな人だし、親の期待を裏切ってはならぬと相手を受け入れます。しかし親の言うことは聞かなければならないけれども、きちんと恋愛感情を育み、お互いに親睦を深めましょう・・・と交流が始まります。最初はフツーに交換日記すんのかなーと思っていたらフツーに同棲ですよ。それでお互いに親睦を深めると考えられることをノートに書き、課題としてそれをこなしていく展開。
    • で、体験版では手繋ぎ買い物デートを実践するのですが、その時の会話のキャッチボールというかテキストがあんまり面白くない。突然ですが、ここで最近の国語教育事情を紹介すると、「ブックトーク」といって、生徒に自分の好きな作品を紹介させることで、主題把握能力やテキスト構成力を育成することが行われています→→本作の主人公くんもヒロイン相手にブックトークします。主人公くんは読書好きで幻想小説なるものを嗜むとかいうので、プレイヤーとしては結構たのしみにクリックしていったのですが・・・正直う〜むという感じ。しかもそれを手放しで賞賛するヒロイン。はるくるでもいってましたが、文学作品というのはそれそのものを読むのも面白いですが、読んだ後にやっぱりあーじゃねこーじゃね言い合うのが楽しいのであって、それをうまく表現できないのは結構残念かもしれない。おそらく半分以上が抜きゲー目的。ヒロインが耳年増の同級生の言うことをホイホイ聞いてしまうという設定にすることで、無垢なまま生殖活動を行わせるという効果を示しています。