アイカギ〜体験版〜の感想・レビュー

短すぎてなんともいえない。ピンヒロインモノキャラゲー
落ち着いた感じのほっこり系幼馴染との同棲イチャラブを主眼とした内容。
キャラクター消費の傾向が強く、シナリオのテーマ性や物語の目的は特にはない。
まったりとダラダラ読んでいく感じを楽しむ感じ。キャラはかわいい。とてもかわいい。
これでもっと「幼馴染」を活かしたエピソード満載のシナリオ展開だったら良作となりそう。

雑感

  • ほっこり系幼馴染はアグレッシブで双方の両親を説得して同棲生活を勝ち取るの
    • 冒頭は主人公くんの夢オチ性交描写から始まり、目覚めればそこは幼馴染の部屋でした!!と、いうわけで回想的に「如何にして主人公くんは幼馴染と同棲することになりしか」のエピソードが挿入され、冒頭へ戻るという流れです。同棲生活を主眼としているので、本来ならば同棲に辿り着くまでの長いドラマが用意されていてしかるべきなんでしょうが、この作品はトントン拍子であっという間に進んでいきます。
    • 主人公くんに好意を寄せる幼馴染ヒロインが関係性変化に躊躇していたものの大学進学を機に離れ離れとなってしまうことを危惧して行動を起こします。そこにとってつけたかのように、親から一人暮らしの練習を命ぜられていた主人公くんがやってくるというわけさ。ヒロインは主人公くんに同棲を提案。おそらくプレイヤァが思うであろう疑問点は主人公くんがすべてモノローグで突っ込んでくれます。同棲だったら一人暮らしじゃなくね?とか。しかしヒロインの行動力は凄まじいものがあり、家に乗り込んで主人公くんの両親を説得し、同棲を勝ち取るのでした。ここまで詳しい描写なく数クリックで決定するという怒濤の展開です。いや、作品のコンセプト的にさっさと同棲に持ち込みたいのはわかりますが、これちゃんと描写した方が面白いのではないでしょうか?
    • で、同棲生活編では今まで幼馴染ヒロインを女性として見ていなかった主人公くんが意識し始めてしまう描写が丁寧に描かれています。ここら辺はあまたの作品の様式美を詰め込んだようなものとなっております(制服エプロン・寝ぐせ直し・パジャマ破壊力・部屋の甘ったるい匂い・脱衣所でさっきまで着てた服・お風呂の残り湯など)。ヒロインの方がおませさんでずっと主人公くんのことを男性として見ていたというのも良いですね。