雑録

しゅがてん!「ショコラ・ネージュ√」の感想・レビュー

ショコラが母親とのワダカマリを解消する話+物語の舞台設定の伏線回収。
ショコラは、歴史学者である母親の気を引くため、パティシエの腕を磨きつつ伝承を調べていくのだが・・・
なんかすっごくトートツに終わった感がある。母親ともそんなにワダカマリがあるわけでもなかった。
あと歴史学って厳密な史料批判に基づく、現代の視点からの、歴史の再解釈と再構成なのでは?
なんか民話とか昔話とか言い伝えとか伝承とかを題材にされると民俗学的な感じがする。
消化不良気味だがキャラゲーなので、難しいことは考えずに、絵を見て楽しめば良いか。

雑感


  • ママンの関心を引くには
    • ショコラは多角的ホテル経営を行う資産家の娘。ショコラ自身は家業を手伝いたかったのですが、令嬢がそんなことをしてはいけないとホテルの使用人たちはあまり良い顔をしません。しかし趣味としてお菓子作りをするなら構わないだろうということで、ショコラは料理を習うことは許されました。この設定を活かし、ショコラ√は主人公くんとお菓子作りで二人三脚するのだろうと思っていたら、唐突に歴史学のはなしへ突入していきます。なんとショコラのママンは著名な歴史学者であるとのこと。そしてママンは自分の研究を優先する傾向があるので、インテリゲンツィアに向かないと断罪されたショコラは、いまいちママンと打ち解けられなかったのです。こうしてショコラはママンの関心を引くため、「お菓子作りでアッと言わせる」ことと、「物語の舞台の田舎町の伝承を調査する」ことを目指すのでした。この伝承調査の過程で伏線が回収されていくことになります。



  • 伝承調査編とママンとの再会
    • 唐突にダイヤモンド採掘のはなし。これってちゃんと堆積鉱床とか漂砂鉱床についての解説しないと読者はついていけないと思うのですが、どうなのでしょうね?ショコラたちが辿り着いた伝承の解釈は以下の通りです。伝承では「願いを叶えるダイヤモンド」がモチーフになっていますが、そのダイヤとは街を流れる「河川」に他ならないという考えです。当時住んでいた先住民は河川に堆積したダイヤモンド採掘によって生計を立てていました。しかし後発の開拓者たちは物流インフラのために河川の利用が必要となったのです。結局、先住民たちは河川の利権を譲り渡してくれたのですが、これが願いを叶えるという言い伝えの起源となったとショコラたちは考察するのでした。
    • しかし、真相の設定はもっとファンタジーファンタジーしているようでした。完全には答え合わせはされませんでしたが、いくつか市長から正答がもたらされます。伝承の先住民とは妖精であり、彼らはただキラキラしてたからダイヤ集めていただけだったとのこと。また河川を譲った見返りとして市長の座に就いているということ。そして妖精たちは人間が幸せになれるように願い事を叶えていることなどなど。どうやら主人公くんも妖精の一種で、市長たちとは同業者だけれども、違うシマの担当のようです。そのため縄張り意識が強い市長たちからは警戒されているそうな。
    • で、最後は妖精の存在意義や願い事を叶えるのは何故かという問答を市長と主人公くんが繰り広げるのですが、主人公くんは無償の愛説を提示するのでした。ちなみにショコラサイドとしては、ショコラのママンは独断専行が強いもののフツーに娘にも気を配っており、ショコラもママンにフツーに甘えており、あれだけ色々と物語を動かす原動力としながらアッサリすぎるオチのように感じられてしまいます。