雑録

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 第5話 「誰も彼もが、正義の名のもとに」の感想・レビュー

愛する女を戦場に送り出すだけで自分は何もできない銃後の生活に焦れた主人公くんのはなし。
主人公くんのもどかしさに対してクトリが分かってる感まんさいで受け入れるところが名場面。
後世セカイで生存理由を見いだせなかった主人公くんがクトリたちを生きる理由とする所がステキ。
しかし原作もそうなのですが敵キャラが三下のザコであり茶番にしか過ぎないので如何ともしがたい。
クトリの人格崩壊が始まり魂魄体の記憶と接続され始めた伏線を眺めて楽しみましょう。

主人公くんが自分では何もできずに葛藤するところが見所


  • 銃後としての煩悶
    • 玉砕特攻するはずのクトリが主人公くんとの修行を通して強くなり戦場から生還して帰ってきたぞ!の巻き。しかし主人公くんは愛する女を戦場に送り出すだけで自分は安全な場所から高みの見物を決めていることに耐えられなかったのです。そんなわけで主人公くんは愛する女たちと再会すると、自分の戦意が湧き上がってしょうがないのです。「自分が戦いたい」と。そのため要人護衛イベントが起こると、もう既に戦えない身体になっているにも関わらず、血を滾らせてしまうのです。そんな主人公くんのもどかしさはクトリには見抜かれており、糾弾される一方で理解をもまた示されるのです。後世セカイで自らの生存意義をクトリたちに見出した主人公くんが心情を吐露するところとかグッときますね。
    • ただ本来ならサブタイトルのように正義とは相対的な価値観であり立場によって異なるということを表現したかったのでしょうが、そこはもう完全に茶番。敵キャラがスゲーどうでもいい立ち位置なので、全然それぞれが掲げる正義観のぶつかり合いとか全くもって起こりません。


  • 死期が迫るクトリ
    • 『終末な』シリーズの良いところの一つにちゃんとヒロインが死ぬところが挙げられます。そんなわけでクトリ死亡秒読み開始状態が始まりましたね。クトリたちは使い捨ての消耗品である死霊兵器であり、始祖エルクの魂魄から発生させられています。そのため能力の使用を重ねると、現世での記憶や人格が崩壊していき、エルクの記憶に浸食されるのです。こうしてクトリはエルクの記憶に苛まされるようになっていきます。だからこそ、クトリは主人公くんへの親愛を隠さなくなり正面からぶつけるようになっていきます。正妻フラグの構築ですね。最後の「行かないで」と駄々をこねるところが結構好き。しかし主人公くんは後世セカイでの正妻クトリとの別れの場面で、前世での嫁のアルマリアと重ねてしまうところが何とも。
    • クトリがこれでもかというくらい正妻っぷりを発揮していますが、ネフレンも地味に活躍中。エルク√に入るまで最主人公くんに寄り添うのはネフレンですし、エルクエンドとなった時にですら主人公くんに連れ添うことになるのですよねー。あと、今回主人公くんの膝の上に乗ります、対面座位にもなります。