雑録

はるるみなもに!「あっすー√」の感想・レビュー

神を嫌う寂れた漁村の娘あっすーが信仰心に目覚め神職を目指すはなし。
あっすーが神を嫌うのは、父親が漁労で死亡した際、神が何もしてくれなかったから。
しかし死亡した父親が怨霊と化して寂れた漁村に襲い掛かってくる。
それを主人公くんズ神職パーティーが撃退すると考えを改めるのであった。
あっすーも神力に目覚め神様になるが魚の妖怪から街を守るためソッコーで神威喪失。
フツーの人間として神職を目指すようになるのであった!!

歪んで傷ついた猫のように威嚇してた娘がほぐれていくところがみどころ


  • 漁村の娘あっすー
    • あっすーは寂れた漁村の母子家庭の娘です。数年前に父親を漁労で亡くし、以来母親は塞ぎこみがちでした。そのためあっすーは良い感じに歪んでいきます。あっすーはどこか達観たところがあり、平和ボケした同年代を醒めた目で見ているような感じがありました。あっすーは信仰心に唾を吐き神様なんてクソくらえと常日頃から唱えていましたが、それは逆に執着ということもできるでしょう。無関心になれず、対象に対して様々な感情を抱かずにはいられないのです。あっすーは、神様が自分の父親を救ってくれなかったと恨むことで、父を亡くした複雑な感情に落とし何処を無意識的に見出していたのです。そんなあっすーの父親問題を解決すればフラグは成立さ。あっすーのパパは怨霊と化して漁村に襲い掛かってくるも、それは娘に対する未練だったというわけなのです。そんなこんなであっすーとの邂逅を果たすと未練を解消したパパは成仏していくのでした。


  • 漁村と漁労と海の幸への感謝の念
    • パパ問題の解消はあっすーママンを明るくし塞ぎこんでいたママンも元気になっていきます。あっすーはパパ問題を解消してくれた主人公くんに惹かれていき、ついでに妖怪化けクジラを守護霊として神様部で神職スキルを磨いていくのです。するとどうでしょう!なんとあっすーに神威が宿り、神様に昇華してしまったではありませんか。あっすーは風神となり妖怪クジラと涙の別れ。こうしてメキメキと実力をつけていったあっすーでしたが、ここで再び漁村の危機。漁労を生業とする漁民に対して、魚妖が襲い掛かってきます。あっすーは自らの神力と引き換えに守護霊であるパパと化けクジラを召喚して敵を倒します。こうしてあっすーはあっという間に神様ではなくなってしまいましたが、主人公くんと共に神職を目指すことを決意。神道学科のある大学へと進みます。漁労を生業とする漁民と命を取られる側の魚の話は結構興味を惹かれるテーマで、「だからこそ魚を祀るという魚霊碑を!」という展開はもっと深めて欲しかったかもしれない。明るく軽いって感じをモットーにしてる作品だから仕方がないとはいえ。