プリンセス・プリンシパル case11「Pell-mell Duel」(第9話)の感想

チセ回。東洋人から見たイギリスという視点で登場人物や目的のおさらいを行う振り返り学習回。
スパイの任務を与えられながら、誇りを重要視するがゆえに目立ちすぎてしまうチセの心境は如何に。
侮辱され憤るチセに対し、姫様は正式な決闘方法を教授し、妨害工作にあいながらも撃破し溜飲を下げる。
決闘の応援にスパイ仲間が来てくれなかったことを少し寂しく思うが実際には決闘の裏で任務をしており得心する。
日本式に勝利を祝ってもらったチセは、祖国に対し親-プリンセス派であることを告げるのであった。

雑感


  • これまでのおさらいとプリンセスの恐ろしさについて
    • 今回は東洋からやってきたチセが姉に近況報告をするという形式で異文化体験記が綴られていきます。その中で登場人物の紹介やスパイ活動の任務が紹介されるわけです。この作品における日本の立ち位置が示され、王国と共和国に分離したイギリスのどちらにつけば勝ち馬に乗れるかを見極めなければならない状況だということが分かります。作中では勢力図が複雑に入り乱れており、分かりづらいですからね。今のところ勢力は3派に分れていて、ノルマンディー公率いる王国派、アンジェやドロシーたちを使ってスパイ作戦を展開する共和国派、そして実はアンジェたちは王国内において王権を乗っ取り社会変革を目指す姫様派を形成しているという構図です。9話のラストでチセは親姫様派である感情を吐露しましたが、それが姫様の策略でもあるかと考えるとプリンセス怖ろしいですね。
    • 今回も姫様は暗躍しまくり。チセからは「得体のしれない」と評されます。人種と権力によりチセが侮蔑された際、アンジェが任務優先で諭したのに対し、姫様は正式な決闘方式を教え、勝てと激励してくれるのです。そして妨害工作を受けつつもチセが勝利すると、スパイ仲間全員で日本式のお祝いをしてくれるのです。こうして姫様の心意気にチセは感服し親-姫様派となりました。しかし考えてみると、チセの決闘を餌にしてノルマンディー公の内通者に傍受装置を仕掛けていたり、ナショナリズムに訴えて好感度を上げたりしてて、結構えげつない策略を練ってて純粋なチセがまんまとそれに嵌っていくと考えると、姫様やっぱり恐ろしい。