中古買取店舗の狭隘化とその弊害のはなし

もう店に直接行って買取をしてもらうという商業形態も末期状態なのかもしれない。

いつも行ってたゲームショップが閉鎖したため売るところがない。不幸中の幸いか、その店の近くに「主にデジタル家電やパソコン、ゲームソフトなどの販売及び中古品の買取・販売を行っている家電量販店」があったので、そこで売ることにした。

しかし、買取体制が全く整備されていなかった。買取コーナーとサービスサポートカウンターを兼ねた狭苦しいブースが2か所あるのみ。午前中、開店間もない時間に行っても1時間近く待たされる。やっと自分の番が来たのだが、売り払う商品は買取預かりの形式となり、査定は1時間かかるとのこと。この間およそ5分。5分のために1時間待たされ、さらにまた1時間!?。そして1時間後戻ってきてもすぐに対応してもらえずまた30分ほど待つ。

いや買取預かり1時間査定待ちはまだいいとして、受付まで1時間と戻ってきてからの30分は店側捌けなすぎかと思われます・・・。買取カウンターとサポートカウンター分けるだけで顧客の回転数ずいぶん変わるのでは?という疑問を抱いてしまった。「土日は混雑する」と聞いてもいないのに店員さんに説明されたが、だったら土日は人員を増やすとか対応はできるのか、それともそこまで労働力不足か・・・。

多分、経営サイドは改善する気はないと思われる。流通形態の完全な変化待ち体制になっているのでしょうね。一応、まだ各地に展開しているけどそのうち集約するから閉鎖するよーって感じ。撤退したくても(人員整理とかで)イキナリ閉鎖はできないから、それ待ちーっていう空気がひしひしと感じられるのでした。

いやホント、インターネットは中古買取市場を狭隘化させ買取ノウハウのある人材を駆逐してしまったのだなぁとしみじみ思うのでした。閉鎖した店舗で手際よく捌いていたバイトの方々は今どこへ行き、何をしているのだろうか。正直とても不便。今のご時世、小売店に人員配置しても将来性はない。人件費が無駄。販売は全てネット通販。買取も宅配買取。ゲームはデータのダウンロード販売。そのうち街を歩いても小売店など存在しなくなるかもしれない。