さぐりちゃん第9回も高度経済成長の残り香が感じられてノスタルジック!!

明日行ける探検コメディがキャッチフレーズのさぐりちゃん探検隊。単なる観光スポット紹介もさることながら、かつて日本で栄えた産業遺物が度々紹介され、人間の工業生活の成れの果てがポストアポカリプスの世界を感じさせて実に良いのです。今回は四日市が舞台となります。四日市といえば四大公害病でおなじみ四日市ぜんそくであり、石油化学コンビナートがイメージとして出てくるかと思います。高度経済成長の成れの果てである工場群は『ハイスコアガール』でも登場しましたが、『さぐりちゃん』では工場萌えとして改めて解説してくれます。

 

製造業はもう既に日本の産業のメインではなくなりました。高い技術力云々とかで良く日本スゲー番組で職人芸がクローズアップされることはありますが・・・。きっかけは石油ショック。70年代に産業構造の転換が起こり、重厚長大から軽薄短小へと技術革新がはかられ、知識集約的産業へとハイテク方向へとシフトしていきます。高度経済成長は終わり、安定成長の時代へと入ったのです。そんななか、これまでの高度成長を支えた一連の製造業の遺物の象徴として工場群が紹介されるシーンは何ともステキではありませんか!!そのうちさぐりちゃんで紹介されたスポットに実際に行ってきましたレポートとそれを詳述して解説してくれる聖地巡礼本が出ることを期待しています。