雑録

Document study method(009)「The documents used in editing "New history of Sapporo city"」

1.Summary of the document investigation.

  • (0)自治体史
    • 日本では地方自治体が地域の歴史を編纂している。中国で盛んにおこなわれていた。地方政府が歴史の本を出版しており、明清時代からの文献が残っている。日本では、明治になってから。幕藩体制の時代には自治体レベル(藩など)で歴史の本を編纂していない。
  • (1)営業報告書
    • 自治体史の編纂にあたって、何を史料として集めるか→ 営業報告書を集める。戦前期の営業報告書を今井商店、札幌グランドホテル、地崎組、日本清酒(「千歳鶴」という地酒で有名)、北海道拓殖銀行(戦前期は特殊銀行、戦後に都市銀行地方銀行と違って格が高い。全国規模の大企業) など20社について収集。
    • 1992年~96年当時、東大経済学部図書室が全国の企業の営業報告書原本を大量に所蔵していた(日本工業倶楽部が東大に寄贈したもの)

2.Contents of the company document

企業資料から何が分かるのか。

  • (1)営業報告書から何が分かるか。
    • 戦時統制経済下における企業経営は、どのようなものであったのか。儲かっていたのか?戦争中の企業の様子が再現できる。営業報告書は必ず文章で書いてくれるので、当時の状況が分かる。
      • →地崎組は1935年に不景気だったが、37年に好景気になったことが分かる(日中戦争の開始!?)
      • →今井商店からは1938年に戦時下のため好景気だったことが分かる「時局関係産業は益々殷賑を持続し」。
  • (2)企業所蔵文書からは何が分かるか
    • 戦時経済の一面 →大日本麦酒株式会社の札幌直営ビヤホールの繁盛ぶり。原資料は売上日報なのでかなり正確。日中戦争の時代、1937年以降、ビヤホールの売上は増え続けていった。昭和14年までの一人当たりの売上金額の伸びは、飲んだビールの数量的増加に原因があった。
  • (3)有価証券報告書から分かること
    • 北海道銀行北洋銀行バブル崩壊後は不動産投資を減らしたのに、拓銀バブル崩壊後も不動産投資を続けてしまった。
    • 裁判になって経営者が訴えられた。人災であった。 → 裁判はどのような判決だったのか!?
    • なぜ!?不動産投資を続けてしまったの!?
    • 有価証券報告書はウソを書けないので、経営状況が良く分かる。
    • なぜ北海道銀行拓銀をすくえなかったのか? 当時、拓銀も悪かったが、道銀も悪かったので、一緒になれなかった。そのため、道銀よりも経営が良かった北洋銀行が経営を引き取った。