Contents Tourism Planning &Management 2018 (010-011)「Inbound by film tourism」

講義メモ。

  • 外貨獲得手段としての観光業
    • 明治国家において、世界市場で競争できる輸出品が生糸くらいしかなかった日本は、ジャパンツーリストビューローを結成し、外国人観光客を日本国内に誘致することで外貨獲得を図った。冷戦崩壊後、グローバル資本主義が拡大するなかで、ヒト・モノ・カネの移動がより一層活発化する。社会主義市場経済をとる大国中国の台頭により、冷戦構造の中で発展してきた日本経済は凋落し、衰退した。こうして現代日本では戦前期と同じように、外国人観光客を誘致して外貨獲得を図ろうという流れが復活する。外国人観光客を本国へ誘致しろ!!その観光形態が「インバウンド」と呼ばれるのである。
  • ターゲットはアジア系有色人種!
    • だがしかし、戦前の観光客として欧米白色人種を想定していたのに対し、現代はアジア系有色人種がターゲットである。アジア諸国が経済発展し、中産階級が増えれば、余暇の過ごし方の充実が求められる。彼らを日本に呼び寄せて、観光させ、カネを落としてもらおうというのである。ではどうやって誘致すればいいのか?
  • フィルムコミッションで舞台を聖地化!
    • コンテンツツーリズムの一種にフィルムツーリズムがある。これは映画の舞台となった土地を観光資源とするものである。このフィルムツーリズムに目を付けたのが、フィルムコミッションの取り組み。つまりは、ロケ地に使ってもらうことで、その土地を「聖地化」しファンを呼び寄せようというのである。このフィルムコミッションを積極的に行っているのがSAPPORO-CITYであり、東南アジア映画のロケ地となってる。これにより東南アジアからの観光客が実際に増えているのだ。そのため、今回のコンテンツツーリズム論演習ではSAPPORO-CITYにおいて東南アジア映画のロケ地となった場所を回って来たのだが・・・本当に行く所行く所アジア人観光客ばかりであった。
  • 今回見て来た場所
    • 今回はSAPPORO-CITYを舞台にした2016年のタイ映画『ONE DAY』と2017年のフィリピン映画『KITA KITA』の舞台を巡って来た。繰り返し述べるが、本当にアジア人が大量にいた。

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