雑録

ノラと皇女と野良猫ハート2「高田信千奈シナリオ」の感想・レビュー

家族ゲー。複雑な家庭環境にある極道一家高田家ファミリーが和解するおはなし。
父親は刑務所に入れられたノブチナは出所するまで10年間極道一家を盛り立ててきた。
しかし晴れて刑期が終わり出所した父はノブチナに家を出て堅気になれという。
父に対して反発するノブチナだが文化祭やヤクザ抗争を経て、父や異母姉と和解する。
そして主人公くんの支えによって生き別れとなった実母と再会しハッピーエンドを迎える。

極道一家のすったもんだ劇場始まるよ!!


  • 文化祭とヤクザ抗争による極道一家の和解
    • 高田信千奈は極道一家の妾の娘。ノブチナが生まれて間もなく実母は高田家を出たため残されたノブチナは高田家正妻にニグレクトされ異母姉にも構ってもらえず孤独でありました。そんな孤独なノブチナに声をかけたのが我らが主人公くんであり、度々遊ぶようになります。そして複雑な家庭環境の子どもたちを集めて人生の生き甲斐を教える主人公くんの母に出会い、主人公くんの家に入り浸るようになったのです。こうしてノブチナと主人公くんは幼少期の頃から家族のような長い時間を過ごすこととなりました。極道一家であるが故に周囲から排斥されがちなノブチナでしたが、主人公くんたちのグループ:社会不適合でも生きていこうぜメンバーズに囲まれたおかげで、様々な問題を抱えながらも生きてきたのです。
    • そんなノブチナですが、刑務所にぶち込まれていた父親が出所すると物語が動き始めます。父の帰りを待ち高田組を支えてきたノブチナでしたが、ムショ暮らしを経験した父親はノブチナに堅気になって欲しいと言い出します。ショックを受けるノブチナ。そこへヤクザの新興勢力が高田組を支配下に置こうとし、さらにノブチナを欲して手を出してくるのです。一方、それと並行して学校サイドでは文化祭で演劇の出し物をしようという話が進んでいました。題材は性教育に関するもので、数億の精子が受精競争を勝ち抜き卵子と受精することを寓話化し、生命の尊さを説くというもの(この脚本が結構練られて作られており、家族愛を説くシナリオの効果を高めているところもポイントです)。
    • 文化祭の準備が順調に進んでいたかと思いきや、ここで事件が起こります。なんと新興ヤクザがノブチナに嫌がらせをするため、文化祭の用具を滅茶苦茶に破壊してしまうのです。ブチ切れるノブチナはヤクザの下に乗り込み、銃火器で殺害しようとするのですが、その寸前で主人公くんが止めに入ります。それでもノブチナは警察に捕まり留置所にぶち込まれてしまうのです。
    • そんなノブチナを救うべく異母姉が現れます。弁護士となっていた異母姉でしたが高田家に対しては冷淡でありそっけない対応を取ります。ノブチナと面会した際にはメンチ切って喧嘩をし始めてしまうほど。それでも主人公くんをはじめ、社会からの鼻摘まみ者連合の友情による説得は、異母姉の心を動かします。また学校サイドでも破壊された道具の復旧を進め、さらにいつノブチナが帰ってきてもいい様に受け入れ態勢を万全にして整えるのです。
    • 保釈されたノブチナは学園に駆けつけ、演劇の出し物に参加します。そこには高田家の父、異母姉も来ており、劇の成功とともに大団円を迎えます。詫びる父親に対して、そうじゃねぇだろぉと心情吐露を喚くノブチナはただ悪いことをしたら叱って欲しかったんだ!!と叫びます。それに対して主人公くんパーティーは一斉にノブチナを叱ってあげるのですね。そして父親もノブチナを叱り、親の子供に対する義務を果たし、長年不和で溝があった親子関係が修復されるという感動劇が展開されていきます。家族は和解し高田家編は幕を閉じます。


  • 生き別れの母との再会
    • ヤクザ抗争を経てノブチナは主人公くんに告白するのですが、今まで仲良い友達でいた主人公くんは戸惑い躊躇してしまいます。高田家父は主人公くんにノブチナを嫁に貰うように要請するのですが、主人公くんは交際させてくださいから始めます。友人関係から恋人関係に変化したら何をすればいいの?と模索していくところは楽しいですね。ギャグやコメディを挟みながらも墓地デートとなり主人公くん家の代々の墓に行き母親展開へと繋げていきます。主人公くんの母は主人公くんが中学時代に亡くなりました。その葬式でノブチナはバカ騒ぎするのですが、それは主人公くんを励ますとともに、バカ騒ぎが好きだった主人公くんの母への弔いでもあったのです。主人公くんの母は墓に入ることを拒み、楽しいところへ散骨してくれと遺言していたため、主人公くんは海に遺骨を撒いたのですね。主人公くんは母を亡くしているため、人がいつ死ぬか分からないことを体感しているのです。故にノブチナにも実母に会って欲しいと願うのですね。
    • ノブチナは実母に会うことを躊躇するのですが、主人公くんはものすごい行動力を見せます。ノブチナの異母姉から情報を引き出し、さらにノブチナの父からヤクザ抗争で対立していたボスが事情を知っていることを教えてもらいます。ヤクザ抗争のボスはノブチナの実母と同級生であり惚れていたのですが恋に破れていたとのこと。こうして主人公くんはノブチナの実母の行方を突き止めることに成功したのでした。
    • 主人公くんの課題は渋るノブチナをどう説得するか。ここで主人公くん達社会からはみ出しメンバーズが再び終結。なんと幼馴染4人でダブルデートの形を取り、ノブチナを誘い出そうとするのです。田中ちゃんのエピソードもグッときますね。田中ちゃんは病弱が故に他人に気づかれる度に生きていてすみませんという罪悪感を抱くようになっており、それに嫌気がさして家出していたのです。それを最初に発見したのがノブチナであり、喚く田中ちゃんに対して説教をかますのです。こうしてノブチナに叱られた田中ちゃんはノブチナから愛を感じ取ったのです。以来、幼馴染はマブダチとなったのでした。そんな田中ちゃんの説得もあり、ノブチナは心を揺さぶられます。主人公くんは自分一人でも会いに行ってくるというのですが、ここでノブチナの異母姉がデコトラを操って駆け付け、パーティー全員で会いに行くことになります。ちなみにここでパトリシアに運転させるとミニゲームのレースゲームが始まりますよ!!
    • 辿り着いた先はうらびれた港町。デコトラスゲーと寄ってくる子供達のうちの一人に導かれ、教えられた住所までやってきました。そしてついにノブチナの母を見つけたのです。案内してくれた子がノブチナの異母妹でした展開。対峙する親子は取っ掛かりがつかめず、主人公くんが後押ししたり、最初は第三者の存在としてノブチナのことを話したりします。しかし最後には心を通わせ、母と子が打ち解けるのでした。極道一家を通して家族を描く、感動ストーリーはハッピーエンドとなったのでした。