君と目覚める幾つかの方法 体験版 の感想・レビュー

不幸系少女救済ゲー。両親の借金のカタに両足を切断されて捨てられた少女を救済せよ。
成金が生活レベルを落せず借金を重ねて贅沢をし最後には娘の両足を売り払ってまで小金を得ようとする。
そして、この人体売買事件により少女の両親は殺され、ミステリー系推理モノへとシナリオが展開する。
体験版では情が湧いた主人公くんが少女を受け容れる決意をし義足を与える所までプレイできる。
なぜ少女は足を切断された後捨てられたのか?病院の人体売買の謎とは?製品版が気になります。
近未来SFアンドロイド社会という舞台設定も良い味を出しています。

体験版概要 泣きゲ作法「少女救済の原理」が好き


  • 不幸な家庭環境により両足を失った少女
    • 泣きゲージャンルのシナリオ構造パターンとして名高いのが「少女救済の原理」。不幸な女の子を救済することで、救済した主人公くんも「女による承認」を満たして自己肯定感を得て救われるという構造です。本作もバリバリの少女救済ゲーであり、両足を切断されるとか『かたわ少女』ばりの不幸度です。舞台設定は現代日本よりも少しだけ未来の近未来SFでアンドロイドがフツーに日常生活に取り入れられている時代。主人公くんはアンドロイド整備ショップを経営する若手店主で人工知能とか担当です。ある時、店の前にアンドロイドが捨てられていたかと思うと、それはアンドロイドの脚のパーツを無理やり接続されただけの人間であったのです。この少女を保護したことを契機に主人公くんは、人体売買事件に巻き込まれていくことになります。
    • 主人公くんは幼馴染に婦警さんがおり、たまたまアンドロイド犯罪に関する部署に配属されていたため助けをもとめることになります。しかし物事はすんなりとは運ばず、警察サイドにも人体売買にかかわっている派閥や人体売買を扱う病院の闇などが伏線として張られていきます。事件の可能性にビビる主人公くんですが、他者の人生に安易に関わるわけにもいかず、一歩が踏み出せません。しかし両足を失った少女が意識を取り戻した後、両親から虐待をうけていた素振りを示し始めると情が湧いてきてしまうのです。主人公くんもまた両親が離婚しておりその際に母親とゴタゴタがあり、「おばさん」なる人物と問題があったことが匂わされます。それゆえ、自分と似た境遇の少女に同情を禁じ得ず、かつて自分が周囲に支えてもらったように少女にも便宜を図ってやりたいと思うのです。それが自己満足に過ぎなかったとしても。また主人公くんの幼馴染2号である肢体技師も主人公くんが辛いときに逃げたしたという負い目があるため、それを両足切断少女に尽くすことで昇華させようとします。



  • 不幸な少女を救済する決意をするまでの過程が丁寧に描かれていてとてもステキ
    • こうして義足も作られていき、少女の自我もある程度回復すると、いつまでも主人公くんの所においておくのはよくないだろうということで、遠い親戚に引き取られることになります。しかしこの親戚があくどい人間であり、老婆の介護要員として少女をこき使おうとしていたのでした。少女が義足であることやケアが必要であることを知ると、親戚とやらは豹変して怒鳴り散らします。これを見た主人公くんは少女を引き取ろうと腹を括ったのでした。結局、親戚は少女を打ち捨てて帰ります。それを聞かされていた少女の心の傷を癒すために主人公くんは車椅子を押して散歩に出かけるのです。そこでたこ焼き&クレープタイムを過ごした後、身の上話という流れ。
    • 少女の家は普通の食堂であったもののマスコミに紹介されてからとても儲かるようになり、両親はカネに目がくらんだということ。父親は厨房に出なくなり食材や品質を落して価格を吹っかけるようになったこと。そんな状態で経営が上手くいくはずもなく一過性のブームが過ぎると儲からなくなったこと。それでも贅沢に慣れきってしまったため生活レベルは落せず借金を重ねたこと。家庭環境の不具合が生じる苛立ちはすべて少女にぶつけられたこと。少女の両足を人体売買してカネを得ようとしたことなどが語られていきます。そして主人公くんが少女のココロを融かすとついに少女は本音を吐露できるようになり、主人公くんに救いを求めたのでした。
    • こうして少女を引き取った主人公くん。幼馴染2号により義足も完成し、再び歩けるようになったのでした。そして少女良かったねパーティーも開催され、ついに少女は人体売買事件のこれまでの経緯を喋る覚悟を決めたのでした。・・・と、いったところで体験版はお開き。いやー、やっぱり少女救済ゲーは大好きです。人体売買事件も気になりますし。製品版が楽しみですね!