浦忠成「蔡英文政権下の現住民族政策−平埔族認定を中心に」
1.はじめに
2.蔡英文政権の現住民族政策
3.蔡英文の平埔族政策
- 原住民族への謝罪(2016年8月1日)
- 総統府に「原住民族歴史正義與轉型正義委員会」設立
- 原住民族の歴史、文化、言語、土地の歴史的正義に関する事項を扱う
4.平埔族認定への異論
- 平埔族への批判点
- 批判点に対する反駁
- 言語文化の消失、植民地統治への加担は、歴史的な状況における平埔族群の無力感や恐れによるものだった
- 平埔族の言語文化はある程度消失しているが、幾分かの言語や独特の祭儀を保持し、復興も試みている。
- 1950年代に平地原住民として登録しなかった原因は、当時の政府による同化や差別的な原住民族政策に帰するべき。
- 平埔族が原住民族認定されれば、原住民人口が増え、全体の経費と資源の配分は人口に比例して増える。
疑問点など
- 平埔族を従来から認められている原住民族と同じように地位向上させる様に感じるが、そもそもの今回のシンポジウムは平埔族は「これまでの16民族の位置づけとは大きく異なるアプローチが取られる」から行われたのではないか。「大きく異なるアプローチ」というのは、いったい何なのか?