抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?「渡会ヒナミ√」の感想・レビュー

炉利先輩の百合友情と母性愛がテーマ。孤独に戦おうとする主人公くん及び友人を愛で包み込む。アガペー
ヒナミ√となっているが実質的には糺川礼先輩の不幸な過去が物語の原動力となっており、それをヒナミが癒す。
そして自責の念にかられ一人で抱え込みがちな主人公くんと労苦を分かり合うのもまたヒナミ。
主人公くんと礼先輩は師弟関係というか教官と訓練生の関係性からフラグ構築していく。
最後には三人が和解、協力して巨悪を打倒し、3Pハッピーエンドを迎えるのであった。

渡会ヒナミと糺川礼の百合友情展開がみどころ

  • 糺川礼のヒロインっぷりについて
    • 糺川礼は主人公くんと敵対する勢力に所属する幹部の一人です。主人公くんは敵勢力を内部から探るために訓練生として潜り込むのですが、そこで礼先輩から地獄の特訓を受けるのです。適正も能力も低く、クズ扱いされる主人公くんでしたが、根性で食らいついていき、その粘りを評価されていきます。厳しいながらも優しい礼先輩の指導で、主人公くんもメキメキと力を付けていき、実戦に投入されることになるのですが、ここで主人公くんはスパイであることがバレてしまい礼先輩を裏切ることになったのでした。
    • しかし礼先輩は主人公くんのことを組織に報告しませんでした。さらに本来ならば性的搾取の対象としてヒナミを扱うはずが、規則を破ってまでヒナミを庇ってくれていました。それはなぜでしょうか?礼先輩の過去が語られていきます。礼先輩は貧困家庭に生まれ、父親の死を契機に、人身売買され性を鬻ぐことになりました。生きるためにはどうすることもできず、顧客満足度を高めるために快楽に興じる演技をする毎日に心が擦り減っていきます。そんな礼先輩はクラスに馴染めるわけもなく排斥の対象となるのです。だからこそ、性産業を忌避する主人公くんに共感し、何かと目を賭けてくれていたのですね。一方、クラスで排斥されていた礼先輩を救ってくれたのが、ヒナミだったのです。炉利炉利しいヒナミは高い所に手を届かせるために常にパイプ椅子を持ち運ぶという設定がなされているのですが、ある時礼先輩がイジメでイスを隠された時にパイプ椅子を貸してあげたのです。今まで誰にも認められなかった礼先輩にとって、この温情がどんなにも救いとなったことか。辛いときや困難の時の優しさは、砂漠の中の一杯の水にも匹敵します。こうして礼先輩はヒナミを守ろうと誓ったのでした。
    • 主人公くんのスパイ活動と裏切りにより、三人の関係性は一度は崩壊してしまいます。焦る主人公くんに対し、ヒナミは何でも一人で抱え込まないで頼ってよと励まし続け、ついに主人公くんが擦り切れた時にはその優しさで包み込みフラグ構築するのです。さらに礼先輩に対しても、主人公くんとヒナミが手を指しのべ、孤独に苦しんできた過去を共有し、和解します。こうして三人の活躍により、巨悪を倒しハッピーエンドとなるのでした。