未来ラジオと人工鳩 体験版の感想・レビュー

未来から流されたラジオ放送。告げられたのは人工衛星の落下による死。それを回避しようと未来改編に挑む。
ネットの崩壊により文明が冷戦体制以前に衰退した設定や、ラジオ放送のノリは面白かったのだが・・・
途中から未来改変はブン投げられ、ラジオもどうでもよくなり、少女の死か世界平和かのセカイ系が主題となる。
結局、メインヒロインが死んでも人工衛星の落下は止められなかったが、主人公くんは一命をとりとめる。
そして主人公くんは記憶喪失でメインヒロインを忘れ、声が出なくなって体験版は終幕を迎える。
なんか1つの√に詰め込みすぎ感満載。ラジオで未来改編√してから、別ルートでセカイ系やればよかったのにと。
遺族とラジオで繋がろう→未来改編のためにラジオ放送をしよう→女のためならラジオどうでもいいじゃん!となる。

前半のメインであったラジオ放送や未来改編が後半ではどうでも良くなる主題ブン投げが炸裂


  • 前半はラジオ放送や未来改編を扱っていきSFモノでワクワクするのだが・・・
    • 舞台設定はインターネットが崩壊した世界。無線に頼り切りになり有線を捨てたため、無線が断絶したら何もできなくなっちゃった!というノリです。本作の世界ではその無線を媒介していたのが人工鳩という設定で、ある時イキナリ暴走して電波関係が全て使えなくなったのだとか。主人公くんはちょうど飛行機に乗っており、墜落。家族は死に一人だけ生き残りました。人工鳩の電波食いによりネットが使えなくなり文明が冷戦以前に退化した世界で、主人公くんは成長していきます。そんな主人公くんは、ラジオ放送を始めることで、電波が途絶えた世界に一矢報いようとします。飛行機事故があった日に空港に慰霊に訪れていたヒロインたちにラジオを渡し、活動を開始。しかしそのラジオは深夜0字になると未来の放送を流す未来ラジオだったのです。しかもそこで主人公くんは人工衛星の落下によって死ぬことを告げられます。主人公くん一派は人工衛星落下を防ぐために立ち上がります。その方法とは、ラジオの電波が人工鳩を殺せる効果を持つことが分かったため、ラジオを量産して多くの人に放送を聴いてもらうことでした。この時点で最初の主人公くんの目的はどっかへ放り投げられてしまいましたね・・・。主人公くんは死を回避するため未来改編を行うため、ラジオ放送を頑張っていくのですが・・・はい、ちゃぶ台返し発生!!


  • ちゃぶ台返し! ラジオ放送はどうでもよくなり、モラルジレンマ-セカイ系の話へ
    • なんとここで、主人公くんたちが嫌う人工鳩を好むメインヒロインが登場します。メインヒロインは人工鳩の開発者の娘であり、電波食いを止めさせる方法があると断言します。しかしその方法は教えてくれません。何で!?その理由は以下の通り。(1)メインヒロインは身体に異常があり、人工鳩のニューラルネットワークで生かされている存在だった→(2)電波食いが発生したのは、メインヒロインを延命するためにネットワークを利用したから→(3)メインヒロインが死ねば人工鳩の電波食いは終わる→(4)ラジオ放送で人工鳩が死ぬとメインヒロインの体調が悪くなるのでやめちゃう→(5)人工衛星が落下するまでにメインヒロインは自殺する、という流れになるわけです(分かりやすいチャート方式)。
    • こうして主人公くんは物語前半部を動かしてきたラジオ方法をほっぽりだします。メインヒロインに惚れたから人工鳩がいる世界も受け入れるし、人工衛星が落ちてもいいよとなります。しかも最後には主人公くんの悩みは茶番となり、ラジオ放送で人工鳩を殺してもメインヒロインは死ぬし、人工鳩を殺さず人工衛星が落下しても結局は人工鳩を制御できなくなるからメインヒロインは死ぬよと、何をしても死ぬしかないことが判明し、主人公くんの苦悩も煩悶も悟りも灰燼に帰すことに。しかもメインヒロインが死んでも電波食いは終わりませんでした。結局、主人公くんが死ぬ未来は回避されましたが、主人公くんは記憶と声を失い、メインヒロインのことも忘れ去っていたのでした。ここで体験版は幕を閉じますが、何というか、一気に詰め込みんだ感がすごい。ラジオ放送がどうでもよくなるのはちょっともったいなかったかもしれません。