雑録

未来ラジオと人工鳩「越百秋奈シナリオ」の感想・レビュー

毎日同じルーティンを繰り返すだけの、機械に制御された人間(秋奈の父)を解き放とうとする話。
主人公くんの飛行機事故の記憶が虚構であった事とかぐやの補助脳についての伏線が増えただけような気もする。
ラジオ放送が好感度蓄積の手段となるが、フラグ成立後にはラジオ要素は無くなってしまう。
何か問題が解決したというわけでもなく、人工鳩の電子食いを止める事は他にも役に立つよエンドとなる。

機械制御され決まった動きを繰り返すだけの人間は人間といえるだろうか問題


  • 記憶喪失と補助脳をめぐるおはなし
    • 体験版において主人公くんはラジオ放送からかぐやの死までの記憶を無くし、唖となり、味覚障害となっていました。義妹√では記憶を封印したまま偽妹が寝取ってしまうのですが、秋奈は記憶を取り戻した方が良いと提案します。その理由は秋奈の父が記憶障害となってしまい、記憶を保持できなくなってしまったため、自分の事を認識してもらえなくなっていたからでした。親しい人にアンタ誰?と言われるのは、認知症患者を家族に持つ人だったら特に共感できることでしょう。
    • そんなわけで、秋奈は手取り足取り主人公くんの面倒を見てくれるのですが、記憶を失っている主人公くんはどうして秋奈の好感度がそんなに高いのか分かりません。秋奈は主人公くんと同じ飛行機事故の被害者だったのですが、主人公くんのラジオ放送により初めて月命日に泣かなくて済んだのだとか。そして主人公くんと協力してラジオ放送を実現させ盛り立てたこともあって好感度が高くなっていったのでした。
    • 秋奈の想いを知った主人公くんは、かぐやのことを思い出した上で、秋奈を選びなおしたいと強く望みます。そして秋奈と一緒に墜落した飛行機の現場に赴くと、主人公くんが持っていたもともとの記憶が、虚構だったということが明らかになっていきます。かつての飛行機墜落事故で生き残ったのは1人だけでした。主人公くんはそれが自分だと思っていたのですが、実際は秋奈だったのです。記憶の混乱により主人公くんは倒れてしまいます。目を覚まと、ラジオ放送開始から葉月かぐや死亡までの喪失された記憶が戻っていました。こうして主人公くんはかぐやを捨て、自分を看病してくれた秋奈を選びます。


  • 秋奈√の父親問題
    • フラグ成立後、秋奈の個別√での問題が描かれます。それは父親が記憶を保持できず、毎日決まったルーティンを繰り返すだけの存在になり果てていたことでした。勿論秋奈のことを認識することができません。主人公くんは自分の記憶虚構問題は棚上げし、秋奈の父親の記憶問題に取り組んでいきます。脳医療を専門とする母親に話を聞くと、介護できなくなった認知症患者を機械制御して同じ行動だけをとり続けさせるということが明らかになります。
    • 主人公くんは秋奈父の家に乗り込むと家探しをして制御装置を発見。さらにパソコンを持ち込んで、音による行動の制御を解析。放送できなくなってしまったラジオ発信機の部品を利用して制御に介入。決められたルーティン作業を早く終わらせると自律的思考が恢復することを突き止めます。こうして父親は秋奈のことを認識することができるようになり、その記憶が1日しか持たないものだったとしても、父と娘の暖かい生活を再現させたのでした。
    • 一連の秋奈の父親の記憶問題は、人工鳩による電子食いを解決することで様々な問題を解決することができることを主人公くんに気づかせます。以上により、主人公くんの目標は原点回帰し、人工鳩の電子食い問題を解決するぞとハッピーエンドを迎えます。