日本近現代社会経済史資料(001)「日本政府の行政文書」

序論

  • はじめに
    • 「国の機関によって作成された公文書等を歴史の証拠あるいは参考資料として保存することは、どの国でも古くから行なわれてきました。とくにヨーロッパ諸国では、18世紀以来、近代的な公文書館制度が発達しました。今日では公文書館は図書館、博物館とともに、文化施設として三本の柱の一つとなっています。」
  • コウブンショカン コウモンジョカン どちらも正しい
    • 図書館・博物館・公文書館文化施設としての三本の柱。日本では最近になってから作られるようになった。
  • 日本の公文書 
    • 各省ごとに公文書を保存してきた 文部省は文部省で、大蔵省は大蔵省で文書を保存する 日本政府全体で保存することはなかった
  • 第二次世界大戦後 
    • 公文書 バラバラに散逸することを防いで公開すべきだという考えがでてくる。
  • 1959年 
    • 日本学術会議から勧告がだされる <<非常に遅いということが特徴です 
    • 趣旨→国立のコウブンショカンを作って散逸防止一般利用 1971年国立公文書館ができる
  • 国立公文書館
    • → いったことがないと恥ずかしいよ 研究者として 控えめに言って
    • 1998 つくばに分館をつくる
  • 国立大学法人など大学で作られた公文書 
    • 成績なども勝手に廃棄はできない

1.内閣の公文書

  • 1-1.太政類典(ダジョウルイテン)
    • ダジョウルイテンは1867年から1881年までの太政官日記及び日誌、公文録から典礼条規を採録・浄書し、制度、官制、官規・・・
  • 1-2.公文録(コウブンロク)
    • 公文録の中からセレクトされて太政類典ができている。
  • 1-3.公文類聚(コウブンルイジュウ)
    • 1882年に太政類典が改称される。1954年まで編纂が続く。
    • 簿冊=BOOK 簿冊を見て何が書いてあるのか全く分からない 国立古文書館での検索では件名目録をする。 簿冊のタイトルは単なる記号。 
  • 1-4.公文雑纂(コウブンザッサン)
    • コウブンルイジュウに収録したもの以外の文書の原本 1886〜1950まで

         selected ocument        rest
Dajokan system 1-1.ダジョウルイテン  → 1-2.コウブンロク

Cabinet system 1-3.コウブンルイジュウ → 1-4.コウブンザッサン
             ↓             ↓
         1-5.ナイカクコウブン   →   【 ? 】

  • 1-5.内閣公文
    • コウブンルイジュウの後継 
  • 1-6.公文別録
    • 1868〜1947 重要な機密事項や事件などの記録類を省庁別、年代別あるいは事件単位に編集したもの。国家総動員関係文書が多く含まれる。
    • マイクロフィルムがある。

2.各省庁の公文書

内閣 cabinet 1-1〜1-6 cabinetが作った書類
−−−−−−−−
 {大蔵省 外務省 厚生省 鉄道省 ・・・・・

  • ホントは省庁を含んで日本の政府のはずが、国立公文書館は内閣で扱う文書しかできなかった。
    • 日本の政府の保存は各省庁でバラバラ 今も内閣だけで 省庁の文書は統一して整備されず
    • 現在ようやく進む 
  • 鉄道省公文書の行方
    • 一般公開されていない文書が大量にある。
    • 公開すればイイジャン → だがしかし、公文書を文書館に送るには「目録」がないとできないので、公開できない。
    • 古いものが省に残され、新しいものが贈られてくる 各省で目録が作成できないから。

3.閉鎖機関文書

  • 閉鎖機関とは
    • 終戦後、GHQにより閉鎖命令をうけた機関。植民地開発投資機関(南満洲鉄道・東洋拓殖等)、統制会社(日本石炭・食糧営団・交易営団等)など。
    • 放置されていたが、昭和財政史の編纂の時だけ見ることができた。この後、声を上げて都立大学が引き取り、筑波分館に移る。

4.その他

  • 返還文書はどうなったのかしら
    • GHQが押収した後、日本に返還された文書