【挫折】ガーリー・エアフォース観戦記 【ラノベ版は読んだ】

小松基地聖地巡礼・舞台訪問で有名な『ガーリー・エアフォース』!!
その賑わいぶりは以下の資料のように新聞でも報道されています。

資料 『ガーリー・エアフォース』により生じた自衛隊小松基地(石川県小松市)の聖地巡礼に関する新聞報道

「〔……〕19年冬には、自衛隊小松基地(石川県小松市)を主な舞台に、「F—15J」などの戦闘機と少女を組み合わせたアニメ「ガーリー・エアフォース」の放送が始まる。9月に同基地の航空祭で催されたイベントでは格納庫を埋め尽くすほどのファンが集まり、同基地の担当者は「作品をきっかけに自衛隊に興味を持つ人が増えるかもしれない」と期待した。」(「アニメ「聖地」観光資源に ファン「巡礼」 北陸で本格化」『読売新聞』、東京朝刊、富山2、2018年9月30日、24頁)

そのため、コンテンツツーリズムの勉強のために視聴することにしたのですが・・・
第1話を見た時点では正直不安しか・・・
原作を読んでしまうと、アニメ版に対して否定的なことばかり思い浮かんでしまいますね。
とりあえずコックピットから出てくるときのグリペンちゃんの表情はかわいい。

第1話「紅い翼」の感想・レビュー

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  • 早くグリペンちゃんを出さねばならないのか、かなり尺が巻かれてハイペース
    • 原作付をアニメ化するというのは非常に難しく、特にヒロインをさっさと登場させねばならないので原作改編されがち。本作も主人公くんの根幹ともいうべき死んだ母親との絆、及び母親の死を描いた序盤が大幅にカットされてしまいました。主人公くんが空へと憧れたのは、中国での生活に馴染めない主人公くんにパイロットの母親が空の素晴らしさを教えてくれたからでした。また主人公くんが航空自衛隊に入ろうとするのもママンが撃墜されたからなので、一番大事な部分が吹っ飛んでしまった感があります。どちらも主人公くんの行動原理ともいうべき部分だったのではないでしょうか?
    • アニメ版は中国から引き揚げる最中、敵機にいきなり襲撃されるシーンからスタートします。撃退に成功したものの墜落してしまったグリペンパイロットを救助するため、泳いで辿り着く主人公くん。すると中から女の子が現れボーイミーツガールというお約束。その後、無事に日本に辿り着いた主人公くんでしたが、航空自衛隊の学校に入ろうとするも幼馴染により止められてしまいます。ラノベ版は口うるさい幼馴染の心情が割りと丁寧に表現されるのですが、アニメ版はイキナリ日本で難民で一人で寂しいと訴えてくるのでトートツ感が否めません。せめて主人公くんが在中日本人であり現地で中国人の幼馴染に世話を焼いていてもらったことを説明しないと、ヒロインの寂しさはイマイチ視聴者に理解されないかと思われます。
    • そしてグリペンを見るために夜中に抜け出す主人公くんを追いかける幼馴染の場面も、まるで幼馴染が瞬間移動したかの様子でした。基地での尋問も巻かれていて、しかもおもむろにパイプ椅子を用意し始めたシーンはもうギャグでしかありませんでしたね・・・。で、第1話ラストで、グリペンの中から少女が出てきて、飛べるようにしてくれと依頼されてエンドとなります。