日満関係史フィールドワーク(4)「【探索】群馬県における満蒙開拓関連史跡」

群馬満蒙拓魂之塔と東宮鉄男の墓を探索した。

群馬満蒙拓魂之塔(群馬県長野原町北軽井沢)

  • 群馬満蒙拓魂之塔の場所はココ!
    • 場所が分からなくて困ったらgoogleで「36°29'25.6"N 138°35'46.2"E」を検索!


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  • 群馬満蒙拓魂之塔を求めて
    • 日中国交正常化により日本に返還された満蒙開拓団の遺骨。他県と同様に群馬県の場合もまた氏名の特定は難しかった。そのため拓魂之塔を建てて慰霊供養することになったのである。この拓魂の塔の前では毎年9月に拓魂祭が行われている(中国帰国者支援・交流センター - 関連機関・団体)。満蒙開拓青少年義勇軍だった亡き祖父はこの拓魂祭に毎年参加していたらしい。そんなわけで満蒙拓魂の塔を求めて群馬県長野原町を彷徨うことになった。
    • まず探しに行く前に場所確認。拓魂之碑がどこにあるか分からない。そのため例によって例の如く役場に電話して問い合わせ。数時間後に返答の電話が来て、満蒙開拓関係の碑は2ヶ所あることを知る。1つめは大屋原公民館の近くにある。これが群馬満蒙拓魂之塔であった。2つ目は国道146号線沿いにある。ふれあい広場の道路を挟んで向かい側であり、これはgoogleマップでも確認できる。群馬県の満蒙開拓に関する4つの碑群がある。
    • 満蒙拓魂之碑の裏側に由来及び群馬県から送出された開拓団や義勇軍が彫られているが、第一次虎山義勇隊開拓団(東安省林口県虎山)を確認できる。


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4つの碑群

  • 4つの碑群の場所で迷ったらgoogleで「36°28'25.8"N 138°35'11.1"E」を検索!

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国道146号線沿い・ふれあい広場の道路を挟んで向こう側にある4つの碑群

東宮鉄男大佐の墓(群馬県前橋市苗ヶ原・金剛寺内)

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金剛寺

  • 東宮鉄男の墓
    • 皆さんは東宮鉄男を御存じだろか。国営放送のドキュメンタリー番組などで満蒙開拓が扱われる際には必ず登場する「満蒙開拓の父」の二つ名を持つ人物である。張作霖爆殺事件の時、実際にスイッチを押した人物としても有名であり、その出身地は群馬県前橋市(と、言っても旧宮城村だが)。それ故、東宮鉄男大佐の墓は前橋市の指定史跡になっており、市役所のwebサイトで苗ケ島の金剛寺にあることが分かる。余談だが、旧宮城村は赤城南麓の山野地帯であり、フツーの前橋市のイメージとは異なるので、気を付けた方がいい。
    • 金剛寺に辿り着いた後、東宮大佐の墓を探すが、なかなか見つからない。せっかく来たのだから諦めるのはまずいと自分を叱咤し金剛寺に隣接する住職の家を訪問。事情を話すと、案内して頂けることに。なんと寺に隣接する住宅の敷地を通って入っていくのであった。これは見つからないわけだね!墓地には悠然と佇む東宮大佐の墓が!!きちんと前橋指定史跡の標識も立っていた。

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