Contents tourism「静岡県沼津市の事例」の紹介記事

個人的にはアニメのイラストが日常生活の場に掲げられていると何だか恥ずかしくなってしまう。

  • 概要
    • アニメファンが作品の舞台しか訪問しないことを懸念した地域住民が、アニメを利用した地域振興策に取り組むことによって、作品に登場していない周辺地域にも観光客が回遊するようになった事例。
    • タイトル見出しでは『ラブライブ』の沼津市が『ガルパン』の大洗市の地域振興政策モデルを学んだことが強調されている。記事では「等身大パネル設置」と「缶バッジ頒布」が大洗市の手法の特徴として挙げられている。また大洗モデルをそのまま適用するのではなく、沼津市が独自の考えとしてスタンプラリーを考えたことが指摘されている。
    • このような取り組みでは必ず著作権が問題になるが、沼津市ではサンライズが相当譲歩している。またその他の取り組みとしてスマホアプリとの連動によるキャラマンホール探しで回遊を生み出している。
    • 最後に地域住民側が作品を愛していることをアピールすることで観光客と良好な関係を築けたとして美談でまとめられている。

強調は引用者

 茨城県大洗町でも、12年に放送されたアニメ「ガールズ&パンツァー」を用いた取り組みが続けられている。その中で特徴的だったのが、作品に登場したキャラクターの等身大パネルを各商店に配置し、特定の商品を購入した人に対して、商工会手製の缶バッジを頒布するというものだった。等身大パネル設置店の多くは、作品の舞台となっていない点も特徴的だった。

 「ただ、沼津市大洗町と違い面積が広いので、そのまま施策を流用するのは難しいと思いました。そこで、沼津では各個店にオリジナルイラストを設置する形で実施することで、市全域の回遊策につながらないかと考えたわけです」(中北さん)

 そこで商工会議所は、「沼津まちあるきスタンプ」を17年5月から実施。市内の協力店舗や施設にスタンプ台を設置し、専用のスタンプ帳に押印して市内中を巡るという仕掛けを考えた。スタンプやスタンプ帳にはアニメのキャラクターが描かれ、そのデザインも沼津独自のものになっている。9人の主人公にちなみ、9カ所から始まったこの取り組みは、現在では81カ所(19年5月末時点)に広がっている。設置されている施設は飲食店が中心だが、旅館やバス案内所、スーパーやお土産物売り場、コンビニ、書店、模型店など多岐にわたる。さらにこうした施設の多くは、作品に直接登場していないものも多いのが特徴だ。