【挫折】『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』観戦記

原作未読。FGOをやってないので型月作品に触れるのも久しぶりでとても懐かしい。
まほよ、月姫、らっきょ、SN、ホロウ、DDD、zeroまでは履修していた。
今回はZEROのウェイバーくんの成長後の物語ということで視聴することにした。
虚淵玄先生がウェイバーはZEROの「表」の主人公と言ってただけあって良い主人公像。
設定とか属性とか盛り込みまくりのキャラ造形で中二な心が湧きたちます。


【目次】(随時追加)

EPISODE01「バビロンと刑死者と王の記憶」の感想・レビュー

ZEROのウェイバーくんがロードエルメロイ2世になるまでのお話。
聖杯戦争敗戦後、世界を回ったウェイバーくんが辿り着いたのはバビロニアの遺跡。
ひょんなことから罠に嵌るも、偶然そこで資産家で後に親友となるメルヴィンと再会する。
機転を利かせて窮地から出したウェイバーは亡き師匠の後を継ぐ決意をしたのだった。

ウェイバーくんは如何にしてロードエルメロイ2世となりしか

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  • ライネスの尋問に答える形式でZEROのその後が語られるという構図
    • ZEROの聖杯戦争でウェイバーくんがアレクサンドロス大王と共にギルガメシュと戦った所とか何もかも懐かしい。朧気の記憶ですが、ウェイバーくんが1個も使ってなかった令呪を全部使ってアレクサンドロス大王を元気モリモリにした所とか結構好きだった覚えがあります。で、ウェイバーくんは師匠のケイネス先生が用意したアレクサンドロス大王の聖遺物を盗み出して聖杯戦争に参加したため、贖罪意識があるわけです。そのためケイネス先生の魔術刻印を継いだ義妹(血縁上は姪っ子)から当時のことを尋問されるという形式で、視聴者はウェイバーくんのその後を知ることになるという構造を取っています。

 

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  • バビロニアの遺跡
    • 聖杯戦争に無残にも敗北したウェイバーくんですが、戦争が終わっても人生は続くということで、余生の過ごし方を模索することになります。一度は死んだ身であるウェイバーくんは、世界を回り、とうとうバビロニアに辿り着くのでした。ギルガメシュが建設し、アレクサンドロス大王が征服した土地ということでテンションも上がります。ウェイバーくんはアレクサンドロス大王のゆかりの土地という理由で、困っている現地人を助けるのですが、魔術を使っているところを見られてしまいます。そして魔眼を所有する敵キャラに捕縛されてしまうのです。(この助けた現地人が何故だか士郎に似ているように見えてしまい何か伏線になっているのかなーとも思いましたが、何も関係ありませんでした。)

 

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  • ウェイバーくんの親友となるメルヴィンの登場!
    • で、牢屋にぶち込まれるウェイバーくんでしたが、なんとそこにはウェイバーが聖杯戦争に参加する時にカネを貸してくれた資産家のメルヴィン・ウェインズも幽閉されていたのでした。曰く、メルヴィンも敵キャラの儲け話に乗ったら騙されたようでした。いや、このメルヴィンというキャラも良いキャラしていて、腐女子によってウェイバーくんのBLの相手にされそう。病弱で吐血しがちであり、自分の死をよく理解しているためか、どこか悠然としており、自分の無聊を慰めるために家の莫大な資産を惜しみもなく投資する性格なのです。

 

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  • 聖杯戦争の経験を活かして大活躍
    • 牢にぶち込まれた時には逆上していたウェイバーくんですが、聖杯戦争の経験を活かして機転を利かしまくり。日本人が大好きな格上の敵キャラを創意工夫で撃破する展開が満載です。手始めに蝶番を老朽化させて扉を破ると、遺跡を暴いている敵キャラをこらしめることを決意。霊脈のバランスを崩して悪霊を活性化させて場をひっくり返します。最後には切嗣さん的な手法で魔術師が魔術師を倒す必要などないとバイクでトンズラするのでした。今までの聖杯戦争の経験を活かしているウェイバーくんのカッコイイ活躍を是非ご堪能ください。聖杯戦争により成長したウェイバーくんの姿に対し、メルヴィンも惚れ惚れ。ケイネス先生の研究室を買い取りたいというウェイバーくんの申し出にも二つ返事で了承し、親友の契りを交わすのでした。

 

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  • ライネスの要求を飲み、ロードエルメロイ2世となる。
    • 以上のような経緯をケイネス先生の姪っ子であるライネスに説明するウェイバーくん。師匠とはうまく行っていなかったが、魔術師としては尊敬していたと説明します。そして強い責任感と贖罪意識により、聖杯戦争後の人生を「ケイネス先生の研究室の継承」に捧げることにしたのです。そんなウェイバーくんを気に入った底意地の悪いライネスは、無理難題を吹っかけてきます。莫大な借金の処理をすること、ケイネス先生の魔術刻印の修復をすること、ライネスが聖人するまでエルメロイ家のロードの地位を守ることの3つ。この要求を飲んだウェイバーくんは晴れてロードエルメロイ2世となるのでした!

 

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EPISODE 02「七つの星と永遠の檻」の感想・レビュー

地動説とか天動説とかのはなし。

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  • 天体系魔術師が死んだので、ウェイバー君が事件解決に乗り出しだが、結局は魔力の暴走による自死であったというオチ
    • 天文学を専門とする魔術師が殺害され、その犯人を捜す謎解きをするはなし。結論としては殺人犯などいなくて、自分で永遠の命を得ようとして失敗しただけというオチでした。天動説に基づきバラバラになった人体を配置するのが魔術師にとってのセオリーらしいのですが、実は地動説に基づいて不老不死になろうとしていたのだとか。しかしながら天動説に比べると研究年月も浅く、確立されていない地動説による魔術が成功するはずもなく、敵の霊魂が暴走してウェイバーくんたちに襲い掛かってきます。(・・・いやけど、確かにキリスト教的世界観では天動説が採用されていたけど、紀元前3世紀のヘレニズム時代のアレクサンドリアで、アリスタルコスが地動説唱えていたんじゃね?相変わらず型月の世界観は分からんわい・・・)
    • まぁ、細かいことは気にせず、とりあえずグレイちゃんによる中二的なバトル描写を楽しめばいいんじゃない?あと見どころとしては、ウェイバーくんが依頼者の女子生徒に対し、父親の魔術が失敗するって分かってたはずなのに止めもしなかったねと投げかけるところでしょうか。本来ならば子供に魔術刻印を託すはずが、自ら根源へ辿り着くことを望んだ父親にとって、子供は単なる魔術を構成するパーツの一部にしか過ぎなかったとかいう展開はちょっと面白かったかもしれない。しかし中二的なボキャブラリーと説明口調満載の台詞構成、型月的な世界観はちょっとついていくのがしんどいかもしれない。

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EPISODE03「雷鳴と地下迷宮」の感想・レビュー

現代の情報化社会における魔術の隠匿のはなし。

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  • 近所の喫茶店が休業し、パフォーマンスが下がっちゃうウェイバーくんかわいい
    • 聖杯戦争(士郎とか凛とかの回)に参加しようと試みるウェイバーくん。その一方で講義では、おちゃらけた担当生徒に振り回され取り乱してしまう始末。ウェイバー君の授業を聴講しに来ている留学生からも糾弾される始末。この時点でキャラが多すぎてイマイチ把握しきれません・・・。
    • ウェイバー君のパフォーマンスが下がっているのは、お気に入りの近所の喫茶店が電気系統のトラブルで休業しているからでした。このままでは業務に支障がでると判断したウェイバー君は、ブレイカーを噛み千切った魔獣?を退治するために下水道へ潜ることに。前回の聖杯戦争アレクサンドロス大王との出来事を思い出しちゃうウェイバー君かわいい。で、ウェイバー君はアッサリ魔獣にやられたために、弟子たちが魔獣退治に乗り出すことに。いやー弟子の名前とか覚えるの大変だわ。チャラい反転魔術使いがフラットで、グレイに欲情する獣化できるのがスヴィンで、パソコン使ってるやつがカウレスね。
    • で、ウェイバー君のアドバイス通りにフラットが電気系統を反転させ、グレイが鎌で魔獣退治完了。と、思ったら魔術師の工房へ行く展開となり魔獣はまだいっぱいいた!!ピンチに陥る二人のもとへ獣化したスヴィンの力でウェイバー君も駆け付ける。そしてなんか演説タイム発動!現代における情報化社会により秘密の隠匿を露呈させてしまったと糾弾します。ウェイバー君の主張によってアッサリと屈する敵魔術師。終局部はウェイバー君がアレクサンドロス大王の真似をして堂々とハッタリをかました事が功を奏したとか言ってオチが尽きます。途中、途中で弟子たちが師匠に拾われなかったら自分たちはゴミであったとウェイバー君をヨイショして慕ってる感を出そうとしています。

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