雑録

【メモ・残骸】昭和14年版『満支旅行年鑑』における満洲観光連盟と観光協会の各事業

  • 参考文献
    • 昭和14年満支旅行年鑑』ジャパンツーリストビューロー満洲支部、1939年2月改訂再版より作成
  • 趣旨
    • 満洲国の観光国策は、国務院-総務庁-情報処-弘報委員会-観光委員会-観光連盟-観光協会というヒエラルキーのもとで展開された。ここでは『満支旅行年鑑』から観光事業関連団体の事項をまとめていくこととする。

満洲観光連盟(創立昭和12年3月)

昭和13年事業】

  • 6月8日錦州観光協会加盟承認
  • 観光案内所開設―4月新京観光協会に於ては駅降車口前に案内事務所、休憩所、売店、土産物陳列所を有する案内所を開設。10月哈爾濱観光協会はキタイスカヤ街に土産物の標準価格に依る即売をも取扱ふ陳列所を有する事務所開設。大連観光協会では駅前連鎖街に設置。
  • 満洲観光写真募集―8月31日締め切り応募数339点に達し左記当選す。
    • 推薦(1名賞金 300円) 
      • 初夏の金州城 大連市菫町90ノ4 坂本克己
    • 特薦(1名賞金 100円) 
      • 楽土(本渓湖) 奉天十里碼頭甲区9ノ1 青木恒一
    • 純特選(1名賞金 50円) 
    • 入選(1名賞金 各10円) 
  • 満洲観光論文懸賞募集―9月末日締切応募数42篇に達し、審査の結果次の通入選した。
    • 1等 該当者なし
    • 2等(2名賞金各150円)
      • 輝く満洲の姿 大連市西山屯488 野上増美
      • 満洲国と観光事業 東京市芝区宮本町9 黒白早苗
    • 3等(3名賞金各50円)
      • 満洲観光事業発展のための諸根本問題 奉天市5経路6緯路33ノ21 森次勲
      • 大陸政策と新満洲観光事業論 新京満洲電業会社本社 威海兵衛 
      • 満洲観光事業発展策 撫順市南台町3丁目12 佐伯英雄
  • 米加女教員団満洲招聘-今夏米国及び加奈陀のハイスクール女教員団日本訪問を機に一行中16名を満洲に招聘し多大の成果を収めたことは当時各新聞に発表された一行の感想談によつて明かである。
  • 観光座談会-7月中旅順及び大連の二箇所に於て開催。

満洲観光連盟規則

第一章総則
  • 第一条 本連盟ハ満洲観光連盟ト称ス
  • 第二条 本連盟ハ観光委員会ノ指導ニ基キ在満観光事業関係機関相互ノ連絡強調ヲ図リ観光事業ノ統制発達ヲ期スルヲ以テ目的トス
  • 第三条 本連盟ハ前条ノ目的ヲ達スル為左ノ事業ヲ行フ
    • 一、施設、接遇、対内外宣伝、観光観念ノ普及等ニ関スル事項
    • 二、目的ヲ同ウスル他ノ団体トノ連絡協調
    • 三、観光事業ニ関スル情報ノ収集並交換
    • 四、会報ノ発行
    • 五、其他本連盟ノ目的達成ニ必要ナル事項
  • 第四条 本連盟ハ在満各地観光観光協会ヲ以テ之ヲ組織ス
  • 第五条 新ニ加入セントスル者ハ本連盟ヲ介シ観光委員会ノ承認ヲ得ヘキモノトス
  • 第六条 観光協会ニシテ本連盟ノ趣旨ニ違反シ又ハ其他ノ義務ヲ怠リタルトキハ観光委員会ノ承認ヲ経テ総会ノ決議ニ依リ之ヲ除名ス
  • 第七条 本連盟ノ事務所ハ満鉄鉄道総局旅客課内ニ之ヲ置ク
第二章 役員
  • 第八条 本連盟ニ左ノ役員ヲ置ク
    • 一、理事長 1名
    • 二、理事 若干名
    • 三、評議員 若干名
    • 四、幹事 若干名
  • 第九条 理事長ハ観光委員会委員長ノ委嘱ニ依リ鉄道総局旅客課長ヲ以テ之ニ充ツ理事長ハ本連盟ヲ統轄ス
  • 第十条 理事ハ理事長ニ於テ評議員中ヨリ之ヲ委嘱ス理事ハ理事長ヲ於テ評議員中ヨリ之ヲ委嘱ス 理事は理事長ヲ補佐シ本連盟ノ重要事項ヲ処理ス
  • 第十一条 評議員ハ理事長ニ於テ主トシテ各地観光協会ノ代表者ニ之ヲ委嘱ス 評議員ハ総会ニ出席シテ審議ニ参画ス
  • 第十二条 幹事ハ理事長之ヲ委嘱ス 幹事ハ理事長ノ命ヲ承ケ庶務ニ従事ス 
  • 十三条 本連盟ニ顧問若干名ヲ置ク 顧問ハ会議ニ出席シ意見ヲ開陳スルコトヲ得
第三章 会議
  • 第十四条 本連盟ノ会議ハ総会及理事会ノ二種トス
  • 第十五条 総会ハ定期総会及臨時総会ノ二種トシ理事長之ヲ招集ス定期総会ハ毎年一回臨時総会ハ理事長ニ於テ必要ト認メタルトキ之ヲ開催ス
  • 第十七条 理事会ハ必要ノ都度理事長之ヲ招集ス
第四章 会計
  • 第十八条 本連盟ノ経費ハ会費其他ノ収入ヲ以テ之ヲ支弁ス
  • 第十九条 各観光協会ハ毎年会費金(国幣)五十円を本連盟ニ納入スルモノトス
  • 第二十条 本連盟ノ会計年度ハ毎年一月一日ニ始マリ十二月三十一日ニ終ルモノトス
  • 第二十一条 本連盟ノ収入決算報告ハ年一回総会ニ於テ之ヲ為スモノトス

役員

顧問
  • 満鉄顧問ビューロー支部長 宇佐美寛爾
  • 鉄道総局営業部長 佐原憲次
  • 満洲弘報協会理事長 高柳保太郎
  • 満洲放送委員会委員長 笠原幸雄
  • 満洲医科大学教授 黒田源次
  • 満洲映画協会常務理事 林顕蔵
理事長
  • 満鉄鉄道総局旅客課長 関弘
理事
  • 大連市産業課長 丸山郁之助
  • 旅順市長 高山勝司
  • 奉天商工会議所理事 加藤治雄
  • 安東商工会議所会頭 瀬之口藤太郎
  • 京商工会議所会頭 石崎広治郎
  • 吉林商工会議所会頭 河野喜作
  • 熱河省公署総務課長 山崎誠
  • 哈爾濱特別市政公署総務科長 朽木忠雄
  • 奉天鉄道総局営業課長 金田詮造
  • 錦州鉄道局営業課長 片桐慎八
  • 吉林鉄道総局営業課長 田中末治
  • 斉斉哈爾鉄道局営業副課長 後藤雅
  • 牡丹江鉄道局営業課長 中西幹愛
  • 総裁室弘報課 能登
幹事
  • 鉄道総局旅客課 加藤郁哉
  • 同 佐藤真美
  • ビューロー満洲支部 片岡春隆
  • 同 西田亀万夫

加盟団体(順不同)

新京観光協会(新京駅降車口前ビューロー階上)

  • 創立 
    • 康徳3年(※引用者註-1936年)
  • 趣意 
    • 内外観光客の積極的誘致を図り国都の実情を紹介し満洲国に対する正しき認識を得せしめ更に建国精神の普及徹底を図る。
  • 役員 
    • 会長 新京特別市長 于静遠
    • 副会長 商工公会 石崎広治郎、同上 王荊山
    • 常務理事 市公署横田猶太郎、電電新京管理局長谷川正雄
    • 理事、監事、主事、顧問(省略)

奉天観光協会(奉天市公署内)

  • 役員

哈爾濱観光協会(中央大街二〇)

  • 役員
    • 哈爾濱市長 馮広民、市公署総務課長 朽木忠雄