【巡検メモ】博物館等施設見学6日目 鳥取&岡山→【新幹線】→京都→【在来線】→滋賀(大津)

6日目は鳥取と岡山。松江からの移動でまごついた上、国立公園・ジオパークである鳥取砂丘に時間を割いたため、鳥取県立博物館と鳥取城を回れなかったのが、心残りである。岡山県立歴史博物館は、特殊器台から円筒埴輪への発展が印象的。岡山から京都へ新幹線で移動し、在来線で大津へ入るが、大津と京都ってすごく近いのですね。


鳥取砂丘鳥取市歴史博物館

  • 鳥取砂丘を始めとする山陰海岸ジオパークの勉強に行く。行政区分にとらわれず、県をまたいで自然的景観を一体としてとらえて価値付けを行っていることに特色がある。鳥取砂丘のらくだもカワイイ。だが、歴史的に鳥取砂丘に対して人々がどのように接してきたかの説明がほぼ無かった。鳥取砂丘ビジターセンターの解説員に県博と市の歴史博物館どちらが良いかと聞いたところ市の方を押されてそちらに行ったが、県博に行っておくべきだったかもしれない。市の歴史博物館で印象に残った展示は、寺社による初期荘園の開墾と衰退、鳥取城での吉川VS秀吉の攻防、鳥取藩では俸禄知行ではなく地方知行が多かったこと、鳥取藩の鳥取砂丘に対する取り組みなど。折角、鳥取砂丘が観光資源化しているのだから、砂丘に対する取り組みの歴史が知りたいところ。県立博物館ではやっているのかもしれないが・・・。そして市の歴博で常設展の図録を求めたところ、そんなものはないとのことであった。博物館は図録を作らねばならないはずなのに、なんでだ?

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岡山県立歴史博物館・岡山城

  • 県立歴史博物館では旧石器から現代までを扱う。特にピックアップされていたのが、特殊器台と造山古墳、宇喜田秀家。特殊器台は弥生時代の後半に作られたが、これが円筒埴輪となり古墳時代に継承されたことが紹介されていた。円筒埴輪のモチーフが特殊器台であることを実証した貴重な展示なのだとか。続いて、全国第4位の造山古墳。これらのことから大和政権において吉備地方が重要な役割を果たしていたことが分かると強調されていた。そして宇喜多秀家岡山城宇喜多秀家が作ったものであり、岡山城下町の原型は父:宇喜多直家によるもの。そして宇喜多は関ヶ原で敗戦したため、小早川秀秋が入るも、池田が城主となるという流れ。県立博物館では他にも仏像の種類や見分け方、日本刀の基礎知識などのイロハが分かるようにレジュメが設置されており勉強になった。あと木簡から律令時代の特産品が分かる展示は興味がひかれた。

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