雑録

「『あの花』スタンプラリー2019~聖地ちちぶ 10 年目のあしあと~」の感想

※この文章を読む前のご注意! 
コンテンツ産業をフックとして地域そのものに興味関心を持ってもらうためにはどうすればよいかという問題意識のもとで書かれています。

アニメツーリズムを利用した観光振興政策をとる埼玉県産業労働部観光課。
2019年7月から10月は「アニメだ!埼玉」という企画が打ち出され秩父市にも協力しています。
埼玉県→http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2019/0711-01.html
秩父市秩父アニメツーリズム実行委員会 10 年目突入記念企画(pdf)
第3回間野山研究学会はこの「アニメだ!埼玉」の「第7回アニ玉祭」とコラボ。
間野山研究学会in埼玉「埼玉と間野山で考えるコンテンツツーリズム」(仮)が実施されます。
https://manoyama.jimdofree.com/%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/
そのため秩父を訪問し、実際にどのような状況なのか、視察・調査してきました。

コンテンツを地域に結びつけることの難しさ

  • スタンプが置いてあるだけであり、地域の施設との関連性は希薄であり、景品を回収するだけなら1時間程度で終わってしまう。
    • コンテンツツーリズム論演習の授業において教授が強調していたのが、「コンテンツと地域を結びつけ、地域そのものに魅力を持ってもらえるようにする」ということでした。その観点から今回のポイントラリーを見ると、スタンプが設置してある施設に関して、秩父のことを『あの花』ファンの方々に知ってもらおうとする取り組みが、余り感じることが出来なかったように思います。「ほっとすぽっと秩父館」を除き、基本的にスタンプは放置状態であり、勝手に押して行ってね!という感じ。酷いところは施設の外にスタンプがあり、施設に入らなくてもスタンプを押せてしまうという状況でした。
    • まず第一に感じたのが、施設と作品の関係が不鮮明/不明瞭であるということ。(予習バッチリのディープな『あの花』ファンや舞台訪問マップ『めんまのおねがいさがしinちちぶ』を入手した方々はその施設と作品がどのような関係であるかは一目瞭然かもしれませんが・・・)。施設側からの情報提供は無し。著作権上難しいかもしれませんが、せめて作品の中でどのシーンに使われたかが分かる比較画像や、シナリオ展開上どのような役割を果たしたのかを解説するパネルなどがあると、理解が深まるかと思いました。

 

  • 秩父」の歴史や文化を紹介する拠点的な施設の必要性
    • 次に挙げられるのが、作品と「秩父」という地域そのものについて関連性が希薄であるということ。あくまでもコンテンツツーリズムを楽しむ人々は、作品に登場するから訪れているだけで、その地域的特性などは捨象されているわけです。そのような中で、作品をとっかかりとして地域そのものにもイイジャンという愛着を持ってもらえるような工夫が求められているかと思います。個人的には、これをなし得るのは文化施設だと考えており、そのため「秩父市歴史文化伝承館」に結構期待をかけていたのですが・・・はい、リサーチ不足。なんと名称は「歴史」と「文化」を伝承するための施設かのように感じられますが、単なる秩父市役所併設の公民館でしたー。
    • 秩父観光情報館で博物館や資料館などの文化施設はありますか?と聞いても、そんなものはないので図書館に行った方が良いとのアドバイスを受けることに・・・。一応チラシでは「秩父文化施設探訪」というものがあり、そこで紹介されている施設と今回のポイントラリーの施設で重なるところとして「秩父まつり会館」と「ちちぶ銘仙館」があります。しかし「秩父まつり会館」はスタンプが施設の外に放置してあり、スルーしてしまったのでした・・・。
    • 『あの花』の舞台となっている秩父という地域がどのような地理的景観を持ち、どのような歴史的経緯を経て現在に至っているのか。それを作品と交えながら関連付けられれば、作品の舞台だから訪れるという動機付けだけではなく、秩父そのものが興味深いから訪れるようになるのではないでしょうか。

 

  • 舞台訪問マップは良いことを言っている。
    • 秩父では公式に舞台訪問マップを作成しています。すなわち「めんまのおねがいさがしinちちぶ」ですが、この裏表紙のコラボイラスト「「あの花」×秩父」において、とても良いことを言っているので引用しておきます。「2011年4月~6月に「あの花」が放送され、舞台のモデルとなった秩父は、「あの花」の聖地となりました。そして、ずっと昔から秩父にある自然・祭り・歴史・文化とコラボした「あの花」×秩父オリジナルイラストが誕生しました。超平和バスターズ秩父が描かれたイラストは皆さんに愛され続けたい素敵な作品です」とのこと。コラボしている秩父風景は、芝桜・龍勢秩父札所巡礼の3種類だけであるが、作品の魅力を地域の魅力に繋げようとしていることが分かる取り組みかと思われます。

テキトーに撮った写真など 『あの花』に関係のあるもの

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その他写真

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