北へ。White Illumination「左京葉野香」シナリオの感想・レビュー

中二系ツンデレ不良少女の実家のラーメン屋の借金問題を解決する話。
葉野香がグレてしまったのは、家業のラーメン屋の経営不振が背景にあった。
父が死に兄がラーメン屋を継いだものの客足が遠のき浮気とギャンブルに染まる。
借金問題にヤクザに脅されるが「半ラーメン」で奇跡の逆転劇を果たす。
ラーメン屋問題解決後、中二病が解消した葉野香のデレっぷりを見よ!

左京葉野香のキャラクター表現とフラグ生成過程

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  • 不良少女の粗野っぽさが残る葉野香のデレ化は破壊力が高い
    • 左京葉野香は素行不良で荒れている眼帯ガール。最初の出会いは最悪で、ゲーセンで遊んでいたらイチャモンをつけてくるのです。しかし後日もう一度ゲーセンに行くと今度は葉野香がヤクザに絡まれている場面に遭遇。主人公が葉野香をトラブルから身を挺して庇ったことでフラグ構築がスタートします。
    • ヤクザに殴られ気絶していた主人公は治療のために葉野香の実家へ招待されます。そこはススキノのラーメン横丁だったのですが、店は薄暗く客も入っていませんでした。ラーメン職人として腕を振るった父親は死別し、後を継いだ兄は嫁がいるのに女遊びが止まずギャンブルで借金を作ってしまったのでした。貧乏は家庭環境を暗くし、嫁も実家へ帰ってしまいます。葉野香が荒んでいったのはこういった背景があったのですね。
    • 借金取りに追われながら、主人公は葉野香と共にラーメン屋再興計画を練っていきます。ここからは結構ご都合主義的で問題解決の手段として択ばれたのが、「半ラーメン」作戦。ススキノのラーメン横丁は各店舗が競合しているが、客の胃袋は一つであり、そんなにたくさんの種類を食べられるわけではない。けれども観光客は折角札幌に来たのだから色々なラーメンを食べたいはずだ。それ故、量を減らして価格を安くすればニーズがあるはずだ!と思いつくのです。この「半ラーメン」作戦は大成功。葉野香の兄は嫁の実家の旭川に行き謝罪して和解したため、葉野香はラーメン屋の従業員からも解放されます。
    • こうして借金問題が解決すると葉野香の中二病は治癒し、今までこの腐敗した世界を両目で見たくなかったと称してつけていた眼帯を外すことが出来たのでした。ここからは葉野香のデレ化劇場をお楽しみください。見事なツンデレを披露し、粗野なところを残しつつも乙女な姿を見せてくれます。主人公の為にマフラーを編んでいてくれたり、函館の夜景を見ながらこれまで抱いたことがなかった恋心を自覚してお腹の奥をうずかせたり、主人公との時間を増やすために東京の大学を目指そうとしたりと様々な見せ場を堪能することができます。
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