『不可視の薬と数奇な運命 体験版』の感想・レビュー

チャラい系能天気ナンパ師主人公が透明になれる薬で視姦に励む話。
ヒロインたちは最初から好感度マックス。覗きがバレても全く気にしない。
一応シリアスモードとして河川にトラウマがあるという伏線が張られている。
それが主人公の「チャラく振る舞う」行動の要因であり物語の原動力でもある。
体験版は体育祭準備が題材となっており、雨天中止の危機に見舞われる。
果たして体育祭は開催できるのか!?といったところで体験版はお開きとなる。

企画モノ要素を読み物として落とし込んで来るHULOTTEシリーズ

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  • 時間停止モノの次は透明人間
    • メーカーHULOTTEは企画モノのネタをシナリオの題材とすることがあり、前回は時間停止モノが扱われました。しかし単なる抜きゲーではなく、きちんとした読み物に落とし込んで来ることから、このメーカーの非凡さが窺われます。今回の題材は透明人間!ということで、ヴァーチャルネットアイドルから「透明になれる薬」を与えられ、ヒロインたちへ悪戯し放題となります。最初の犠牲者となるのは主人公の従妹であり、お風呂やおなぬーを覗かれてしまうのです。体験版では選択できませんが、ストレートに行くと従妹を最初に攻略することになりそう。また、主人公は鈍感難聴属性を遺憾なく発揮しており、従妹がお風呂で主人公への告白の練習をしていたり、主人公の写真を見ながら一人で寝具を濡らしているのを目の当たりにしても、その好意に気付きません・・・。これだけ痴態を見られているのに可哀想な従妹ちゃん。しかも薬には制限があり、服は透明にならないので、使用の際には全裸にならなければならず、相手に触れると能力が解除されてしまいます。従妹に覗きバレしてしまうのですが、全裸主人公のイチモツが隆起している姿を見て、私で勃ってくれたのね!ときゅんきゅんきてしまうという流れになっています。
    • このように従妹とのイチャラブ?を眺めていると、学校パートが挿入されます。学校では生徒会に所属し体育祭に向けて準備に励むことになります。攻略対象は生徒会メンバーたちで、なのだ系会長・素直クール同級生・ギャル後輩に囲まれながら日常を過ごしていくことになります。勿論ここでも好感度マックス。体育祭には主人公に「透明になれる薬」を与えたヴァーチャルネットアイドルを呼ぶことになり、三次元投影できてスゲー的な展開になります。
    • ここまで書くと単なるキャラゲーじゃん・・・とも思えますが、一応シリアスモードの伏線も用意されています。それが主人公が河川を苦手としていることについて。主人公が散歩で無意識に河原の土手に来てしまいトラウマが発動していたり、従妹の心情描写のシーンで主人公がおちゃらけるようになったのは河川での事故が原因であることが匂わされたりしています。そして体育祭が大雨で延期になるフラグは、過去の主人公のトラウマを刺激することになり、過去回想が行われるのではないか!?とプレイヤーに期待させて体験版は幕を閉じることになります。主人公がチャラい性格を演じるのは何故なのか!?とても気になりますね。

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前作『時間停止と不可避な運命』の感想一覧はこちら


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