【アニメ版】『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』第7話「ヲタ友あっちゃんルート」の感想・レビュー

ソフィア√ヲタ友あっちゃん編その1と定期試験の実技テストでダンジョン攻略。
漫画版では描かれない前世編ではヲタ友になった経緯や葬式での悲しみが題材となります。
無双展開になりがちな異世界転生モノで、残された人々の悲しみを扱うのは珍しいかも。
死別した後、あっちゃんがどういう経緯でソフィアに転生してくるのかも気になります。
そして漫画版と異なり明確にカタリナがヘイトを集めまくっているのも重要な差異かも。

まさかのヲタ友あっちゃんルート!その一方でヘイトを集めるカタリナ様

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  • 異世界転生モノにおいて前世に取り残された人々の悲しみを扱う
    • 異世界転生モノがウケた理由の一つに、前世の知識を活かして転生した世界で無双するという爽快感が挙げられると思います。はめふらの場合も本当なら破滅するカタリナ様が破滅フラグを折りまくりハーレムを形成していくところに面白みがあったことは間違いないでしょう。多くの異世界転生モノでは自分が死んだことを結構アッサリ受け入れており、前世に拘泥することは少ないように感じます。そのような中で遺された人々に焦点が当てられたことが今回のポイントです。ぼっちだったあっちゃんに初めて中学でマブダチができて視野が広がったことや、趣味を共有するトモダチがいることの尊さが描かれた後、葬式シーンに突入し、送られてきた最後のラインを見て打ちひしがれるという結構ハードなノリが展開されます。主人公が登校中に交通事故にあったのは夜遅くまで乙女ゲーをやっていたからであり、その乙女ゲーをやるようになったのは誰の影響かといえば、それは紛れもなくあっちゃん自身だという・・・。異世界転生モノって割とギャグ的に元いた世界にサヨナラしてくるけど、こういったシリアスな側面も絶対あるよなぁと。

 

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  • 転生世界では実技試験でダンジョン攻略します
    • 前世でのあっちゃんの記憶にまどろみ悲しくなったソフィアはカタリナの早朝の畑仕事に駆け付けます。しかしカタリナは前世の記憶に思い至らず、試験だから緊張して夢見が悪かったという方向に解釈してしまいます。で、試験編。内容はダンジョン攻略。ここで重要なのがカタリナがモブお嬢様たちからヘイトを集めまくっているところ。漫画版では生徒会長の闇魔法に操られたことにより突如カタリナ弾劾裁判が始まりますが、アニメ版だと闇魔法関係なしにカタリナがやっかまれるようになってます。マリアのイジメを防いだことによりヘイトの対象がカタリナに移り、さらにカタリナがショボい魔力しかないのにコネだけで美味しい思いをしていると嫉妬を集めているのです。よりナチュラルな感じでカタリナ排斥フラグが立っていると思われます。
    • ダンジョン攻略ではカタリナがドジ属性により罠を発動させまくり迷子になってしまうのですが、怪我の功名でいつの間にか宝物をゲットしていたとオチがつきます。今までカタリナのことしか頭になかったメアリにアランフラグが立ったり、マリアが闇魔法の存在に気付いたりもします。

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