【日本史】政治史人物整理 失われた30年の内閣

1.非自民連立政権

(1)細川護煕内閣(1993.8~1994.4)日本新党・社・公・新生・さきがけ等8党派非自民党連立内閣

  • ①組閣:93年8月総選挙で躍進した日本新党代表の細川を首相とする非自民党連立政権を組織。
  • ②政治:政治改革を第1目標に掲げ小選挙区制・政治腐敗防止法などを成立させる。
  • ③経済:コメの部分市場開放を決定。
  • ④総辞職:佐川急便グループからの不正資金提供疑惑により総辞職。

(2)羽田孜内閣(1994.4~1994.6) 新政党・公明党日本新党民社党などの非自民連立政権

2.自民党連立政権

(1)村山富市内閣(1994.6~1996.1) 社会党自民党・さきがけ

(2)第一・二次橋本龍太郎内閣(1996.1~1998.7)自社さ連立 ※第二次は単独(社・さは閣外協力)

  • ①組閣:村山退陣後、連立を維持し自民党の首相が復活。総選挙後の第二次橋本内閣は自民党単独政権。
  • ②経済:バブル経済の時に放漫な融資を行った金融機関に巨額の公的資金を投入し、不良債権処理を図る。
    • 住専問題…住宅専門金融公社を救済するため公的資金6850億円を投入。
  • ③改革:行政の効率化や財政健全化を目指して行財政改革に着手。
    • 政治
      • 中央省庁再編…縦割り行政の是正。組織のスリム化。
      • 1府22省庁→1府12省庁、内閣府設置(官僚主導から政治主導へ)
    • 経済
      • 財政構造改革法…05年までに国と地方の財政赤字GDP比3%以下に抑制、赤字国債発行の抑制を目指す。
      • 消費税率5%実施
      • 日本版ビッグバン…銀行・証券・保険の3分野の垣根を低くすることを目的に金融制度改革。
      • サラリーマンの医療費負担1割→2割へ
    • 外交
  • ④挫折と退陣

(3)小渕恵三内閣(1998.7~2000.4) 自民党単独政権として発足→自由党(のち保守党)、公明党と連立。

(4)第一~二次森喜朗内閣(2000.4~2001.4) 自民・公明・保守

  • ①組閣:小渕急病後、有力者による密室協議で首相になったとされる。
  • ②第26回サミット(九州・沖縄)…情報技術の格差解消、感染症対策、遺伝子組み換え食品の安全性など
  • ③退陣:失言問題などでマスコミからの批判もあり支持率低下を理由に総辞職。

3. 21世紀の日本

(1)第一~三次小泉純一郎内閣(2001.4~2006.9) 自民・公明・保守

(2)小泉以後の自民党政権

第一次安倍晋三内閣 (06.9~07.9)
福田康夫内閣 (07.9~08.9)
  • 「ねじれ国会」に悩まされ法案可決が難航。
  • サミット(洞爺湖)後、総辞職。
麻生太郎内閣 (08.9~09.9)

(3)民主党政権とは何だったのか?

鳩山由紀夫内閣(09.9~10.6)
菅直人内閣 (10.6~11.9)
野田佳彦内閣(11.9~12.12)

4.安倍長期政権と日本の衰退

第二~四次安倍晋三政権(2012.12~2020.6現在) 自民・公明連立政権

  • ①第46回総選挙(2012.12)で自民党が294/480で勝利し安倍晋三が5年ぶりに首相に返り咲く。
    • 「危機突破内閣」と称して経済再生、復興、危機管理に取り組む政策を示す。
  • ②第47回総選挙(2014.12.14) でも自民党が291/475で勝利し、第三次安倍内閣発足。
    • アベノミクス3本の矢…金融緩和(通貨供給量を増やす)・財政政策(政府による需要創出)・成長戦略
    • 失われた30年…2015年時点では一人当たり名目GDPは世界27位に転落し、貿易赤字が慢性化
  • ③第48回総選挙(2017.10.22)自民勝利(274/465)第4次安倍内閣
    • 2017年現時点での成長戦略「第4次産業革命」における革新的技術(IoT、人工知能ビッグデータなど)の創出と活用を目指している。
    • 安倍の総裁任期は2021年9月末まで。
  • 明仁の退位と徳仁の即位
  • ⑤コロナショック