Summer Pockets REFLECTION BLUE「卓球ルート」の感想・レビュー

水泳部で挫折した主人公が島での夏休みを通して卓球に生き甲斐を見出す話。
余興で始めた卓球であったが島民たちとのバトルを通して情熱を取り戻していく。
シングルスで倒した相手をダブルストーナメントの候補にすることができる。
スポーツを通した心の交流は主人公を立ち直らせ新しい目的を与えるのだ!
夏休み終了後、島から帰った主人公は卓球部の門を叩き、努力を重ねる。
そしてインターハイ決勝で島民出身の実力者;徳田と戦うのである。

人生に挫折は付き物であるが、そこから立ち直るためにはどうすれば良いか!?

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  • 新しい目標に人生の意義を見出すパターン
    • 挫折系主人公はノベルゲームの題材としてよく使われますが、個人的には衣笠彰梧先生の『こんぼく』が名作だと思っています。挫折して燻ぶっている主人公が、ヒロインのルートごとにそれぞれ異なる立ち直りの仕方を見せるのです。挫折した主人公をそのまま受け入れるルート、野球に新たな人生の目標を見出し甲子園を目指すルート、挫折した根本原因と向き合いトラウマを克服しもういちど武道人生を歩くルートなどよりどりみどり。サマポケFD卓球√は挫折した主人公が水泳ではなく卓球に生き甲斐を見出す展開となっています。
    • サマポケ本編ではミニゲームとして卓球が用意されているのですが、ファンディスクでは卓球ゲームがパワーアップし島民たちと戦うことができるようになっています。さらにダブルストーナメント大会が開催され、その出場を目指すことになります。ダブルスのパートナーに選ぶことができるのはシングルスで倒した相手たち。細かい分岐をも考慮すると全てのエンディングを見る為には途方もない作業量を要求されることが一目で分かりますね!私はサマポケの中では静久ルートがわりと好きだったので静久をチョイスしました。

 

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  • ピンポンを通した心の交流を描く
    • 静久をパートナーにすると1回戦「狩人の憂鬱」(のみき・良一)、2回戦「富岳蒼天」(蒼・識)、3回戦「高原羽依里監視隊」(うみ・鏡子さん)とのバトルになり、優勝後に天善・イナリチーム、その撃破後に「濁り無き者」が出現します。卓球バトルではそれぞれのキャラがコミカルな台詞を吐いてくれるので爆笑しながらプレイできるのですが鏡子さんが若返ったところとか良かった。
    • 卓球バトル勝利後には、すっかり卓球に嵌ってしまった主人公の姿が!余興で始めた卓球でしたが、その躍動感や駆け引きは主人公の心を打ち、すっかり魅了されていたのです。水泳に代わる新しい人生の意義を見出すことができた主人公は残りの高校生活を卓球に捧げることを決意。インターハイで会おうと約束を交わしたのでした。エピローグでは努力の結果、見事主人公はインハイ決勝まで駒を進めます。島民たちとの交流、そして天善との約束が果たされる日が来たのです!・・・と思っていたら天善は既に負けており、決勝の相手は徳田であったというオチになります。

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