(1)モンゴル人民共和国の成立
- 史上2番目の社会主義国への道
- 辛亥革命(1911)が勃発すると、それに呼応して外モンゴルで独立宣言が出された。1913年には露中宣言でロシアが中国の宗主権を、中国が外モンゴルの自治を承認するとされ、1915年3月にこれが確認された。だが、1917年にロシア革命が起こると波及を恐れた中国はモンゴルの自治を撤回してしまう。これに対して、1920年にモンゴル人民党を結成したスヘ=バートル、チョイバルサンらは赤軍の援助を受けて独立戦争を展開。モンゴル革命によってモンゴル人民臨時政府を樹立、活仏を元首とした。1924年に活仏が死去するとモンゴル人民共和国が設立され、人民党は人民革命党と改称し、史上2番目の社会主義国となった。中国は1950年に中ソ友好同盟相互援助条約でその見返りとしてモンゴル人民共和国を承認した。