1.農耕都市文明のおこり
(2)都市国家「邑」の形成
- ①前1000年代:濠や城壁で囲まれた大規模な集落を築く政治権力の出現
- ②邑の形成…城郭都市。内部に王宮・祭壇・工作所・市場・住居など一切を備えており、政治・文化・経済・生活の単位。
2.殷と周
(0)建国神話
(1)殷 (前16C~前11C) → 確認できる最古の王朝。(後期の都は商。発掘された殷墟は商の遺跡)
- ①政治史…湯王が夏の桀を滅ぼして建国。30代紂王の時、周の武王に滅ぼされた。
- ②邑制国家…多数の邑が連合し有力な邑を盟主として従属する国家。殷自体も邑の一つであり、殷の王は自らの領域を統治しつつ、大小多数の邑を統率した。
- ③神権政治…盛大に神の祭りを行い、神意を占って国事を決定し、強大な宗教的権威によって支配する政治。甲骨文字は占いの記録に用いられた。
- ④統治の特徴…高度に発達した青銅器、占いを記録する甲骨文字、西アジア起源の戦車戦術などで他の邑を従えた。
(2)周
(2)-1.西周 (前11C~前770) 都:鎬京
- ①陝西の渭水盆地を拠点に興った周が殷を滅ぼす (牧野の戦い→周の武王VS殷の紂王)
- ②封建制度 ※封建→「土地の授受に基づく分権的な統治組織」