2.音楽
4.哲学
(1)イギリス経験論
- ①概要
- イギリスを中心に展開した認識論哲学。認識や知識は経験からのみ得られるとし、先天的にそなわる先有観念を否定した。
- ②人物
- フランシス=ベーコン…実験と観察を重視。個々の事例から共通事項を見出して普遍的法則に到達する帰納法を提唱。
(2)大陸合理論
5.思想
(1)王権神授説
(2)自然法思想
(3)社会契約説
- ☆国家は個人相互の契約に基づいて成立するという考え方。個人は生まれながらにして生命・自由・平等・財産所有の自然権を持ち、その権利保障のために人民の合意のもとに社会契約を結び、国家を樹立するという理論。
- ①ホッブズ 『リヴァイアサン』
- a.自然状態
- 人間は自己の生命を維持する自己保存のために、あらゆることをなし得る自由を持つ。
- 万人の万人に対する戦い…自然状態では各自が無制限に自己保存を追求するために「万人の万人に対する戦い」という暴力的な闘争状態が生じる。
- b.社会契約
- 理性に基づいて無制限な自由を放棄し、相互の合意のもとに権力を国家に譲渡し、国家によって平和と安全を維持する。
- c.歴史的意義
- 国家権力の起源を個人の契約に求めた点で民主主義的であったが、当時の絶対王政を擁護することになったため、議会派から批判された。
- a.自然状態
- ②ロック 『統治論(市民政府二論)』『人間知性論』『寛容についての書簡』
- ③ルソー 『人間不平等起源論』『社会契約論』
- a.自然状態
- 自然状態で人間は自己愛と他者へのあわれみに基づき自由で平和に暮らしていた。
- 文明と共に私有財産の観念が生じ、富の不平等を法律により正当化したため、不正で悲惨な政治体制が生じた。
- b.社会契約
- 一般意志…公共の利益を求める普遍的な意志。この一般意志の指導のもとに、自己の権利を共同体に全面的に譲渡し社会契約を結ぶ。そして共同体の力で個人の権利を保障する。
- 市民的自由>自然的自由…人民は公共の利益を目指す一般意志のもとで社会を形成し、自然的自由を放棄して自らが制定した法に従うことによって社会の構成員としての権利を保障され、市民的自由を獲得する。
- c.歴史的意義
- フランス革命を思想的に準備する役割を果たす。
- 議院内閣制を批判 →議院内閣制は個人の利益を求める特殊意志が、多数決によって少数者の意見を抑圧する全体意志に基づく。
- a.自然状態
6.経済学
(1)重商主義
- 16~18世紀、絶対王政下の西欧を中心に展開された経済政策。国富増加による財政基盤の強化を目的に、国家による経済統制が行われた。貴金属の獲得を目指す重金主義と輸出を増やしてと輸入を減らそうとする貿易差額主義がある。
(2)重農主義
7.科学
- ☆合理的な思考により科学が発展。自然科学が学問として確立(科学革命)。
- ①ボイル…………気体力学の基礎を確立。気体の圧力と体積の関係を解明したボイルの法則。
- ②ニュートン……近代物理学の創始者。万有引力・微積分法・光の性質など。著『プリンキピア』。
- ③ラヴォワジエ…質量保存の法則。フランス革命中、元徴税請負人だったことによりジャコバン政権により処刑。
- ④ラプラース……宇宙進化論。太陽系の成立過程を理論化。惑星の運動と万有引力の法則を結びつける。
- ⑤ハーヴェー……血液循環説。ジェームズ1世・チャールズ1世の侍医。
- ⑥リンネ…………博物学が流行し植物園が生まれ、リンネは植物分類法の体系化に大きな業績を残す。
- ⑦ジェンナー……天然痘の発症を予防する種痘法を理論化し、免疫学の基礎を築く。