倫理 源流思想【2】キリスト教

0.ユダヤ教

0-1.キリスト教の母胎

(1)ヘブライズム
(2)ユダヤ教の特徴

1.イエスの思想

1-1.イエスの教え

  • ①イエス神の国は近づいた!」
    • エスの言動は『新約聖書』のなかの「福音書」に掲載されています。『新約』には「福音書」の他、「手紙集」、「使徒行伝」、「黙示緑」などがあります。)
  • ②イエスが唱える神の国とは? 
    • 「律法の内面化」:律法を形式的に守るのではなく、内面の心が問題。
  • ③律法主義批判
    • 「姦淫するな」という律法をただ形式的に守るだけではダメで、イエスは「みだらな思いで他人の妻を見る者は誰でも。既に心の中でその女を犯したのである」と述べる。
  • ④イエスが唱える律法 「二つの戒め」
    • a.神への愛…「心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ」
    • b.隣人愛…「何ごとでも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」
      • 隣人愛の教え=最高の道徳 ⇒ 黄金律 

1-2.神の愛

  • エスによる弱者救済の教え 
    • アガペー=我欲を離れた絶対愛
      • 価値や報いがあるからそのものを愛するというのではなく、無価値と思われるものをこそ愛し、励まし、勇気づけてくれる無差別・無償の愛。

1-3.キリスト教の誕生

(1).イエスの復活
  • ①平等主義・弱者救済の人類愛精神 → 律法主義者の権威を脅かす →イエス処刑
  • ②イエスが刑死後、復活して昇天 →イエス=神の子キリスト
  • ③ペテロを中心にイエスの教えを広める → キリスト教の誕生
(2)パウロ…信仰義認説を説く!!
  • ①贖罪
    • エスはキリスト(救世主)である →イエス=キリスト
    • 人類は生まれながらにして罪を背負っている(原罪)
    • エスの死とは、原罪を代わりにつぐなうもの。
  • パウロ使徒として伝道に従事し、世界宗教化させる。

2.世界宗教への展開

2-1.キリスト教の発展

(1)教父哲学
  • 教父哲学って何?
    • キリスト教の公認化→異教徒たちに教えを論証する必要性→教父(教会の指導者)たちがカトリック教義の確立を目指す。
(2).アウグスティヌス『告白』、『神の国

2-2.教会制度の意義の確立

  • 人類の歴史
    • 神の国(神への愛の世界)VS地上の国(自己愛と欲望の世界)

      

2-3.スコラ哲学

  • ①スコラ哲学とは?
    • 修道院付属学校(スコラ)で行われた、理性と信仰がどちらが大事かを考える哲学。
  • ②トマス=アクィナス『神学大全
    • 信仰と理性を調和させたことに意義がある。
    • 理性の働きは信仰にもとづく
      • →「哲学は神学の婢」→ 信仰優位のもとでの信仰と理性の調和